ANAのマイルでニューヨーク旅行計画

クレジットカードやポイントサイトで貯めたポイントはANAマイルに交換、長距離の国際線ファーストクラスやビジネスクラスで使う方針でやっています。初ビジネスクラスは2002年ロサンゼルス行き。ポイントサイトの活用は2016年春からで、まだまだ初心者です。いろいろ教えてください。

世界一高い?ニューヨークの医療費

去年の初夏でしたか、ニューヨークタイムズにマウント・サイナイ・ベス・イスラエル病院が経営困難で4年後に閉鎖とのニュースが流れました。

 

マウント・サイナイはいくつかの医療施設を運営していて、その中で、イーストリバーに近い1番街、16丁目のこの病院は日本人医師の留学先としても有名で、125年の歴史があるのですが、オバマケアと医療サービスの色々な要因がこの病院の閉鎖にも関わっています。

 

日本人にはこの問題はなかなかピンと来ない点があると思います。

 

私の母(故人)も米国移民でグリーンカードを持っていてアメリカの医療保険に加入していました。

医療保険は軍関係以外は民間保険で、加入内容によって、行ける病院が限られる人と、どこでも好きなところで受診できるひと、医療費は受診の際にかからないケース、限度額が低いとあるところからもう有料になるとか、ここからはもう無理とか、保険会社が治療内容によって支払いを拒否するとか、医師が自由に診療費は決めるし、ほんとに複雑でした。

私の知ってる人は歯の治療と手術で日本円で800万円くらいかかった人もいます。

その上、大病したりするともう翌年からは保険に加入できない、などもあります。

 

それで低所得者は保険に加入せず、よくありますよね?ドラマで病院に運ばれた際に。「保険に入ってます??」「ソーシャルワーカー呼びましょう」などなど。

 

それで、オバマケアでは公的保険でそこをカバーしようと、メディケイド(低所得者層向け)や、メディケア(老人医療)ができたのですが、この制度も歪みがあります。

 

オバマケアによって無保険者は保険制度に取り込まれたものの、結果、医療費は増加、その後のコスト削減策で、48時間以内の入院には不必要な入院だったとして保険がおりないとか、他の医院での診療記録によっては保険がおりないなど。

救急医療は別で、保険が手厚いので、今後はベス・イスラエル病院は入院施設のない、救急外来の病院としてリスタートするようです。

 

アメリカの保険制度については詳しく書くと長くなるので割愛しますが、日本に住んでたまに旅行に渡米する、といった私達のような立場から考えたこのニュース。

 

日本人医師がいつもいて、いざとなったら駆けこめるという施設が一つなくなってしまうこと、

 

それと、今後このままの制度が続く限り、ますます医療費は高くなるだろうな、ということです。

 

在外公館医務官情報のページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/n_ame/ny.html

 

このページをみてもわかるように、虫垂炎から腹膜炎併発で8日入院ケースで7万ドル、貧血で倒れても2万ドルと、アメリカ、特にマンハッタンの医療費は物凄く高額になるそうです。

私が初めてニューヨークに行った時(2008年)に調べた時の同様のデータではたしか虫垂炎が250万円相当くらいでした。

 

我が家の加入しているダイナースプレミアムカードでは自動付帯の海外旅行保険の疾病、傷害の治療費の限度額は1千万円なのですが、他のカードの保険でカバーしようとする方は、今一度補償内容を見直し、ニューヨークだけは特別と思って準備されるほうが安心です。

 

その上で、

足りない補償内容は損保ジャパンのオフ!など、バラがけできるオーダーメイドの旅行保険が、保険料を安く抑えられると思います。

 

旅行先の医療事情は様々で、いざ現地で病気になったり怪我をしたら調べる気力も余裕もないと思うので、渡航前にじっくり調べておく必要があります。