カイカット(Kykuit)の今年の公開日は5月4日から11月12日までです。
目次
カイカット(Kykuit)って?
カイカットはオランダ語で「丘の上」を意味する言葉です。
大富豪・ロックフェラー家が3代続けて別荘として使用していたニューヨーク郊外の豪邸で、現在は財団の管理によって1年のうち、初夏から秋口までの間、一般の見学が可能となっています。
どこにあるの?
この、ロックフェラーの豪邸はニューヨーク郊外のウエストチェスター郡、スリーピィホロウにあります。
最寄り駅はタリータウン駅です。
比較的治安のよい高級住宅街もあり、日本人駐在員の家族の家が割とあると聞きました。
地図では車のほうが電車よりやや早いという、おかしなことになっていますが、、、
実際はグランドセントラル駅からメトロノース鉄道の快速に乗れば乗車時間は40分弱で、Googleの検索では最寄り駅のタリータウン駅から徒歩移動と出たのでこの時間が表示されています(笑)
歩いて0.8マイルとなっていますが、結構な上り坂なので駅からはタクシーを使うのが賢明です。
どうやって行くの?
ニューヨークのツアー会社が予約も含めてホテルから送迎してくれるニューヨーク発のツアーがあるようです。
その場合はバンのような車でホテルから現地まで送迎してくれて、ビジターセンターで公式ツアーの手続きまでがセット。
運転手兼ガイドは中のツアーまでは参加されていませんでした。
他にはグランドセントラル駅からメトロノース鉄道ハドソンラインで行く方法。
それからアメリカの運転に慣れている方ならニューヨークからレンタカーで向かう方法もあります。
私は鉄道を使っていきました。車窓からハドソン川を見ながら北上していきます。
お天気が良ければ快適な鉄旅だと思います。
メトロノース鉄道はそろそろ川重製の車両に入れ替わっているかもしれません。
https://www.khi.co.jp/rs/product/detail/mnrm8.html
順調に行けば8時半ごろ乗れば10時過ぎからの公式ツアーに余裕で間に合います。
私は前回、メトロノース鉄道の途中駅でポリスのコカインマフィア掃討作戦にぶち当たり、列車が長時間停車して、ツアーに遅刻寸前になりました(笑)
最寄り駅のタリータウン駅です。
駅からのタクシーはアメリカの地方の駅ではよくあることですが、相乗り方式です。
駅の北側にタクシー乗り場があり、電車の到着を運転手が車から降りて立ち話をしつつ待っています。タクシーの台数がそんなにいないので、運転手は複数のお客さんを乗せるまで出発してくれません。
どうやって観光するの?
カイカットは毎年5月から11月初旬までの期間の限定公開です。
見学は専任ガイドによる公式ツアー(英語)のみです。行って自由に見て回ったりはできません。
いくつかあるツアーの中から選択する事になります。もちろん予約も可能。
せっかくわざわざ行くのに希望の時間が満員だったら悲しいので、予約しておくほうがよさそうです。
一番頻繁に行われているのが「クラシックツアー」で別荘の中の調度品、地下の美術品の数々、お庭、車庫と馬車のお屋敷、アイスクリームを食べるための建物(笑)、などが見学のルートです。
だいたい2時間と少し。10:15からのツアーなら12時半には終わるので、そこからランチの計画が立てられます。
「グランドツアー」は3時間たっぷりコース、
「ランドマークツアー」は庭の彫刻が中心。11時からの1回のみ。
「タイムセーバーツアー」はちょっとだけ早く終わるツアー。
クラシックツアーに参加した時の様子は当時別ブログで書きましたので興味があればどうぞ。チケットの購入方法や鉄道の乗車についても、何かしら参考になるかもしれません。(最新情報はご自身でお確かめください)
そのほかのタリータウンの見どころ
実はロックフェラーの残したすごいものがもう一つ、近くにあるのです。
私は前回これをスルーして、激しく後悔しているので、この秋の旅行では行ってみようかなと考えているところ。
それは・・ユニオン・チャーチです。
おそらく由来を知らなければどなたもスルーするような小さな教会で、しかもさきほどのカイカットよりずっと離れたところにありますが。。
ここにはマチスとシャガール、二大巨匠のステンドグラスが飾られており、特にマチスのバラ窓はマチス生前最後のデザイン。完成を見ることなく亡くなった、本当に最後の作品です。
予約は不要ですが、中に入るにはやはり受付されているツアーで一緒に中に入る必要があるそうです。
カイカットと同日観光なら割引ありとの事。
車で行かれるかたは帰り道、ウッドローン墓地に寄られると、ロックフェラーによって手厚く埋葬された野口英世さんのお墓をみることもできます。
ロックフェラーが野口英世にとても敬意を持っていたというのを知って同じ日本人として嬉しくなります。
この時期にニューヨークにいらっしゃる方で日程に余裕がある方には、オススメのミニ旅行です。