ANAのマイルでニューヨーク旅行計画

クレジットカードやポイントサイトで貯めたポイントはANAマイルに交換、長距離の国際線ファーストクラスやビジネスクラスで使う方針でやっています。初ビジネスクラスは2002年ロサンゼルス行き。ポイントサイトの活用は2016年春からで、まだまだ初心者です。いろいろ教えてください。

ヒルトンのポイントはどのくらい貯まるのか?ポイント価値を検証

ヒルトンのポイントって、ポイント価値も積算率も実は謎ですよね。
具体的に把握している方はかなりのヒルトン教信者です。
私も年季は入っているはずなのに、最近知った事実がいろいろあります。
ヒルトン本当に奥深いです・・
今回は主にヒルトン初心者の方向けに、ポイントの積算率と実際貯まったポイントがどのくらいの価値があるのかを検証しようと思います。

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重要:本記事は2018年3月31日までのポイント制度について書かれており、2018年4月現在はダブルディップなどは廃止され、エリート会員のボーナス付与率も変更になっております。
詳しくは追加関連記事をご覧ください。
www.lucamileagelife.net


ヒルトンのポイントは宿泊でどのくらい貯まる?

ヒルトンのポイントって、アプリで見るとなんとなく増えていて、たくさん貯まった気はしますが、実際は支払った額に対してどのくらいの割合で貯まるのでしょうか。

前提として、まずはヒルトンの会員にならなければポイント云々関係ないので、泊まる予定がある方で、まだ会員ではない方はまずは入会を。無料です。

hiltonhotels.jp

ベースポイントは支払った額1ドルに対し、10ポイント

公式ページで予約し、宿泊した場合、支払った代金をドル換算し、1ドルあたり、10ポイントが積算されます。
一見すると、10%の割引と同等なのかな?と思えますが、これは1ドルが100円で、1ポイントが1円相当だった場合。
日本のヒルトンで円で支払っても、ポイント計算はドルベース。しかもレートは不明、ここがやっかないところです。

VIP会員は割り増し有り!

ベースポイントだけでなく、VIP会員には割増積算があります。

シルバー:15%プラス
ゴールド:25%プラス
ダイヤモンド:50%プラス

実際のポイント価値は1ポイントいくら?

ヒルトンがドル円レートをどういうふうに採用しているかちょっとわからないのですが、簡単に計算すると、

・1ドルが110円の時、3万円の部屋代を払ったとします。
・1万円をドルに換算すると、272.7ドル
・端数を切り(これも不明)272ドル×10=2720ポイント
・ゴールド会員だったら1.25倍になるので、2720×1.25=3400ポイント

そうすると、3万円の支払いで、ゴールド会員だったら、3400ポイントが積算されることに。

ヒルトン東京でいえば、通常の勤務のサラリーマン目線で考えたら、土曜泊安くて3万円くらいの宿泊費が平均かなと思うのですが、ポイント宿泊では5万ポイントです。

5万ポイントで3万円の価値を生むには、ポイント価値は1ポイント=0.6円
これはあくまでも1例で、ポイントを宿泊費の高い時に使えば価値は上がりますし、フラッシュセールなど、安く予約できる機会があるのにポイントを使用するとポイント価値はさがります。

0.6円×3400ポイント加算は、2040円分のポイント加算ということなので、支払い額の6.8%相当がポイント加算される計算になります。
(※ゴールド会員の場合)

実際の積算を見てみる

自分の例で恐縮ですが、福岡のヒルトンに7月と8月に泊まった時のポイントの加算をチェックしてみました。
(この時点ではステータスマッチでダイヤモンド会員)

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上のほうが5万ポイント利用で泊まった8月分です。
EXPANDを開くと明細が見えるのですが、トータルでは-50000となっていますが、レストランでの支払い7729円分にポイント加算があるような計算になっています。
(ここは謎。増えたかどうか、トータルポイントを記録してなかったので確かめられず)
基本的にポイント宿泊の場合はマイルは一切付与されません。
ポイントは支払いがあれば加算されると聞いています。

そのときの支払いはこちら
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そしてその前の7月分は18794ポイントの加算。
1ポイント価値が0.6円とすると、約1万1千円ぶん。

この日は義母と3人で泊まり、支払いは事前決済のセール、それにアップグレード料金と一人追加料金、レストランでの食事も含めて、59680円支払いました。

支払い約6万円に対し、18%の積算率です。キャンペーンや特典が効いているとはいえ、結構貯まっていますね。

支払い明細です。
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しかし7月・8月両方で利用したレストランは直営ではなくテナントで、店内にもあちこちに、
「ヒルトンのポイント積算や割引対象外」と書いてありました。
にもかかわらず、部屋付けにしただけでここまでたくさんポイントがもらえるということは、ホテル内のどんな支払いも、じかに払わず部屋付けにしたほうが良い、ということになります。

このとき利用した、いかの活き作りが食べられる「河太郎」ですが、ホテルに聞いてもポイントは付きませんと回答されました。
けれど実際はしっかりポイントが積算されました。

この例のように、ダイヤモンド会員でキャンペーン併用の時は積算率が高くなります。
ダイヤモンド会員になると、ポイント宿泊でもラウンジアクセスは付きますが、ダイヤモンドのうちに有償宿泊でポイントを貯めたほうがよさそうですね。

会員ランク別の積算率の違い

ポイント価値をキャンペーン等で購入した時と同じ0.55円として、会員ランク別にどう違ってくるか計算してみました。
支払った金額に対してのだいたいの積算率の目安です。

(仮の設定)
宿泊費用;30000円
ドル円レート:110円

会員ランク ベースポイント ボーナスポイント 獲得ポイント ポイント価値 積算率
ブルー 2727 2727 ¥1,500 5.0%
シルバー 2727 15% 3136 ¥1,725 5.7%
ゴールド 2727 25% 3409 ¥1,875 6.2%
ダイヤモンド 2727 50% 4091 ¥2,250 7.5%

これが基本ですから、2倍・3倍のキャンペーンはランクが上なほどかなり効いてくるというわけです。




マイルも貯まるヒルトン

ヒルトンは実はマイルも結構貯まります。

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ANAなどはしょっちゅうキャンペーンをしていますが、キャンペーン登録が必須なので、宿泊予定がある方は忘れずに。
あと、他の航空会社のキャンペーンもありますが、他社でキャンペーンがあるからと、対象マイレージを切り替えても、どの会社のマイルが付与されるかは、予約時の選択で決まり、変更ができませんので要注意です。
変えたい場合はマイレージを変更し、予約を取り直す必要があります。


ただし注意点として、ポイントをダブルディップに変更しておかなければなりません。
ダブルディップとは、ポイント&マイル、つまり、ポイントとマイルを両方貯めるモードです。
マイルが不要な場合はポイント&ポイント、などがあります。

キャンペーンでポイント購入ってお得なの?

ヒルトンは時々キャンペーンをやっていて、ポイントを購入することができます。
このお値段に関しては、やじり鳥さんの記事が詳しく計算されているので、そちらを参照ください。
www.bousaid.com


キャンペーンじゃない時でもポイントは購入できますが、通常購入は得策ではありません。
以前はちょっと足りない、という時にポイントを通常購入するケースも選択されたかと思いますが、今はポイントの足りない分を現金で自由に決められるようになっているので、単価の高い時期に買う必要性はないのです。

キャンペーンで主に狙うのは次の2種類です。

・ポイント50%割引
・ポイント100%ボーナス

この時は為替レートにもよりますが、0.55~0.6円でポイントを購入できます。
そう、ポイント価値とほぼ同じなんです。

どちらも通常の半額の単価で買えるので一見同じようですが、どちらかといえば、100%ボーナスが選択肢です。
年間購入上限は8万ポイントなので、多めに買いたい人は8万ポイントに8万ポイントのボーナスがつき、16万ポイントを購入できるので、一気にポイントを増やすことができます。(必要性がある人の場合)

50%割引でも同じ値段ですが、ここで8万ポイント買ってしまうと、もう追加ができません。


使うべき機会はこんな時!

貯め方・買い方で長くなってしまいましたが、次は利用方法です。
ヒルトンは年2回は半額キャンペーンをやっていて、そういう予約を使えるケースではポイントを使うメリットはありません。
ポイント宿泊が威力を発揮するのは以下のケースです。

繁忙期の土曜・又は行楽シーズンの連休など

会社勤めで土日しか休みが無い(←私?)そういう人の場合、どうしても土曜泊が選択肢ですが、国内ヒルトンの土曜の宿泊料金は大変高額です。
あまり下がることもありません。
一番ランク下のスタンダードルームで比較すると、福岡でも4~5万(平日は数千円の日も)、お台場や新宿も3.5~5万円です。
そんな時、単価0.55円で購入したポイントが効いてきます。

スタンダードルームではダイヤモンド会員以外ラウンジも使えませんが、日によってはポイント宿泊でもeStandby(有償アップグレード)希望が出せますし、ゴールド以上なら朝食が付きますので、土曜泊のいざというときの保険として、ポイントを保持しておく価値は十分にあると思います。

キャンペーン以外にも、HPCJ(有料の会員制度で10月からは25%オフ価格)の割引を使えば、ポイント宿泊より安くなる可能性は十分にありますが、急な予定で部屋はあるけどすごく高い!という場合にはメリット大です。

以下の例はヒルトン東京の11月のとある土曜日。
一番下のグレードの部屋でも高いですよね。

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フレキシブルレートはHPCJで25%オフでも34500円。しかしこれに税金・サービス料・東京都の宿泊税が加算されますので、4万円近く。
それから通常支払った場合に加算されるポイントを7%ひいても、単価0.55×6万ポイントの33000円のほうが安いです。

ホテル価格が高い地域への旅行

ニューヨークで交通至便なタイムズスクエア地域は特に宿泊費が高い地域です。
私が泊まる時期はニューヨークのホテル繁忙期にあたり、ヒルトン系でもあまりグレードが高くないブランドでさえ、相場は4万円から。
そういうホテルでもポイント宿泊を利用すると、7万ポイントくらいなので、単価が0.55円なら、38500円/泊。
しかもヒルトンのポイント宿泊は税金・サービス料金も込みなんです。

さらに5連泊すると、5泊目は無料なので、4泊分のポイントでよく、1泊あたり5.6万ポイントにさがりますので、宿泊費の大幅な節約にもなります。

このケースでは7万ポイント×4泊で28万ポイント必要になるため、ポイント購入でまかなう際は、50%割引じゃなく、100%ボーナスキャンペーンを利用しても年16万ポイントしか追加できません。
貯まったポイントを安易に国内宿泊に使わず、計画的に貯める必要性が出てきます。

本人じゃなくても使える

会員ステータスに応じた特典(ゴールドの朝食無料や、ダイヤモンドのラウンジアクセス)はなくなりますが、宿泊だけなら友人・両親などにプレゼントできます。
その際は会員が予約し、宿泊者の名前を変更します。

ここはチェック・使うときの注意点

いいことづくめのようですが、もちろんデメリットもあります。

現実的にはスタンダードルームしか予約できない

どのグレードの部屋にもポイントを使えば予約できますが、スタンダードルーム以外はポイントが2~3倍必要になるケースが多いです。
そのため、自然にたまったポイントはともかく、購入したポイントでプレミアムルーム予約するくらいなら、普通にお金を払って予約したほうがマシだったりします。
スタンダードルーム無料宿泊にもeStandbyは適用できますが、必ず出現するかどうかは予約してみなければわかりません。
VIP会員の無償アップグレードも不確定なので、より良い滞在を希望するにはこころもとない予約方法です。

さらに米国のヒルトングループのうち、ハンプトン・インやガーデン・インなど、アップグレード対象外のホテルグループも多く、予約と同時にスタンダードルームが確定してしまいます。
私のケースでいえば、ニューヨークのホテル予約をポイントで、と思っていましたが、早めに仮予約を入れていたAAA割引のプレミアムルームがそこそこ安く、わざわざ部屋をダウンしてまでポイントを使っても結局支払う額は同じ、という結論でした。ポイント利用の宿泊は見送りです。

ポイントもマイルも加算されない

ポイント宿泊の場合はマイル、ポイント共、積算されないルールです。
追加費用が発生していても、マイル積算はゼロ。
ただし、ポイントについては追加支払い分があると積算されるケースも。

ホテル以外に使えない

エアラインへの交換もできますが、1/10くらいの価値になってしまいますので選択しないほうが良いと思います。

ポイント&マネーでの利用は割高

今年の4月から変わった新制度から、ポイント&マネーにお得感がなくなりました。
ポイントが余ってて、今回以降はしばらくヒルトンには泊まらないな、という時は、失効する前にポイントを使い、残りを現金やクレジットカードで、という使い方もできます。

私の使い方

私のヒルトンのポイントは前回の100%ボーナスで上限まで買った16万ポイント+今までの宿泊で貯めたポイントです。
単価は購入分は0.55円。
(自然にたまっているものも、自分がお金を払って貯めたので同じことでしょう)
半額セールなどを利用できず、HPCJやAAAを使ってもまだ高いな、という場合に使います。

基準は、
ポイント宿泊分実質27500円<選択できる宿泊料金

(※5万ポイント宿泊のケースです)

意外と使う機会は多く、今年は既に2回。
ヒルトンに魅力を感じて泊まる機会がある方は、ポイントを保有するのも保険代わりになりますよ!