ANAのマイルでニューヨーク旅行計画

クレジットカードやポイントサイトで貯めたポイントはANAマイルに交換、長距離の国際線ファーストクラスやビジネスクラスで使う方針でやっています。初ビジネスクラスは2002年ロサンゼルス行き。ポイントサイトの活用は2016年春からで、まだまだ初心者です。いろいろ教えてください。

ミュージカル「王様と私」をニューヨークではなく渋谷・東急シアターオーブで見てきました

2015年にブロードウエイで上演されていた渡辺謙さんとケリー・オハラさんのミュージカル「王様と私」。定期的にニューヨークに行って話題のミュージカルはチェックしているはずがちょうどその頃はいろいろあってニューヨーク旅行がかなわず観れませんでした。
今年、日本で公演されるとのことで、先週観てきました。3年越しのリベンジです。


INDEX

「王様と私」公演の詳細

今回の日本公演は2015年のブロードウエイミュージカルのメインキャスト、渡辺謙さん、ケリー・オハラさんそのまま、プラス、2018年にロンドン公演にも出演した大沢たかおさんも参加した凱旋公演です。

「王様と私」は初演が1951年で、私が生まれるはるか前から再演を重ねた傑作ミュージカルです。
初演のユル・ブリンナーは眼光するどいスキンヘッドで、初めてDVDで映画版を見たときなんという王様らしい王様なのかと衝撃でした。

その後リメイクされたジョディ・フォスター主演の映画では、王様役のチョウ・ユンファがなんとも優し気なオッサンに見えたものです(笑)

↑これもおすすめで、私も何度も何度も観ています。

しかし渡辺謙さんがニューヨークで公演されたとき、絶賛の嵐だったので、是非観たいと思っていました。
リンカーン・センターは私が生まれて初めてオペラをボックス席で観た、思い出深いニューヨークの伝統あるホールです。

公式サイトです。今回は渋谷の東急シアターオーブで公演がありました。
thekingandi2019.jp

リンカーン・センターシアタープロダクション ミュージカル「王様と私」

会場:東急シアターオーブ 
公演日程:2019年7月11日(木)~8月4日(日) 

出演
アンナ:ケリー・オハラ
王様:渡辺謙
チャン夫人:セザラー・ボナー
オルトン船長/エドワード・ラムゼイ卿:フィリップ・ブルコック
タプティム:キャム・クナリー
ルンタ:ケイヴィン・パンミーチャオ
クララホム首相:大沢たかお
チュラロンコン皇太子:アーロン・ティオ

脚本・作詞:オスカー・ハマースタインⅡ
作曲:リチャード・ロジャース
演出:バートレット・シャー
企画・招聘:東急シアターオーブ
主催:東急シアターオーブ/朝日新聞社/TOKYO FM/東宝
オフィシャルエアライン:日本航空
※生演奏、英語上演、日本語字幕あり

チケット取得に失敗

実はこの上映を知ったのはダイナースクラブの月刊誌「シグネチャー」です。
しかも優待有り。全30回の公演のうち、何公演かは確保されていたようで、
f:id:lucamileagelife:20190802025114j:plain

・SS席の16列以内が19,000円の良席保証
・S席は割引で14,000円

という優待内容でした。

しかし「この価格差なら当然SSにするよね」、と思って電話したら、既にSSは全日程完売。
S席もダイナース優待の料金は完売で、普通手配でいくつかの日程に空きがあったのですが、私が関東に行く予定とは合いませんでした。

完全に出遅れた・・

結局チケット流通センターで再販のチケットを定価の1.5倍くらいで買いました。
しかもはるか上空?の3階席で、すぐ後ろには立ち見の方がいる、という席です。

公演直前までもっといい席がないか再販のサイトをいろいろ観ていましたが、出てくる値段はすべて1枚25,000円~28,000円、とても買えませんし並び席があまり出ませんでした。

ギリギリ間に合った!上演開始時間に着席

本当は私の東京遠征日程のうち、広島に帰る日の平日の公演のチケットが欲しかったのですが、買えたのは土曜のチケットです。
朝、JALさんが30分近くも到着遅れ、

新宿のヒルトンでは一緒に泊まる友人と待ち合わせていましたし、お昼を食べる時間もなく、エグゼクティブラウンジでスコーンを少し食べてすぐにタクシーで渋谷に向かいました。
新宿のヒルトンからだと、丸の内線→副都心線の乗り継ぎで割とスムーズに渋谷まで移動できるんですが焦っていたのでタクシーで。
しかし渋滞もあり、結局結構なお金と時間がかかってしまいました。

シアターオーブは11階にあり、タクシーをおりてさらにエレベーターで上へ。
3階席なのでさらにエスカレーターで上へ。

着席して1分もしないうちに開演となりました(大汗)

字幕が見えないピンチ

舞台は全編英語です。
渡辺謙さんのネイティブとは言えない発音でも設定がシャムの王様ということなのでとても自然でした。
字幕は舞台の両側に大きな文字で出るのですが、いかんせん、私、目が悪くて、しかも持ってこようと思っていたスコープを野球のグッズの中にいれたままで忘れてしまい、3階席からだと、目を細めたらなんとか見えるか?という程度。
しかし字幕をおっかけていたら舞台が見えません。

1幕目が終わったところで物販のフロアに降りて、レンタルのオペラグラスを借りました。
300円+保証金5,000円(これはあとで返却)でした。
有難すぎます。ちゃんとピントも片目ずつ調整できるものでした。
2幕目からはキャストの顔もはっきり見えて、面白くなりました。
もし借りなかったらどこの国の俳優かもわからないところでした。

しかし字幕はやっぱり見えづらく、まぁ、内容もだいたいわかっているし、見なくていっか~と。

みどころ

もう既に千秋楽まぎわですが、いくつかネタバレを。

私はジョディ・フォスターの映画版を何度も観ていますが、一番好きなシーンが今回のミュージカルではありません。
映画のほうがアレンジなのだと思いますが、舞台のオリジナルストーリーより映画のほうが観たあとの気持ちの落ち着きどころがしっくりきます。

映画ではジョディ・フォスターとチョウ・ユンファが最後に別れのダンスをします。
シャル・ウィ・ダンスの明るいダンスではなくしっとりしたダンス。
これが舞台では・・

また、王様を裏切った臣下に陥れられそうになったとき、アンナの息子の吹いたラッパがみんなを救うシーンも舞台では無し。

しかし舞台ならではの豪華で大掛かりなセットも必見。
劇中劇の「アンクルトムの小屋」の大勢のキャストの素晴らしいダンスも観るべきポイントのひとつ。

また二人で踊るシャルウィダンスのシーンはユル・ブリンナーを彷彿とさせるエネルギッシュなもの。公演後に早死にしたユル・ブリンナーを思うと渡辺さんの体力が心配になりました。

西洋文化との違い、奴隷制度やお辞儀などの風習の違いなど、社会的な側面も持つ、考えさせられる作品です。人種差別が著しかったであろう、当時のアメリカでも、初演当初は大きな話題作だったのではないでしょうか。

ニューヨークで観ることができるミュージカルも他にも色々来ているようですが、やはり東京で観るとお値段高い!
スポーツ観戦は日本の方が安いと思いますが、ミュージカルに限ってはニューヨークの方がだいたい良い席でも安いように思います。