ニューヨークでスポーツ観戦はシーズンによっていろいろありますが、最高峰の人気を誇るのがNHLのニューヨーク・レンジャース!
私も初めてニューヨークに来たときはNBA(バスケットボール)のほうのニックスの試合を観戦しましたが、その後レンジャースの試合を観てからは毎回来るたびにNHL観戦をしています。
どちらも本拠地はペンステーションの真上にある、「マジソン・スクエア・ガーデン(Madison square garden)」です。
全試合完売すると言われているレンジャースのチケットをどうやって買っているか、値段はいくらくらいするのかなど。
スポーツ好きな方にお勧め記事です。
INDEX
- NHLとは
- ニューヨークが本拠地のチーム
- ホーム・スタジアムはMSG!
- 2019-2020・年間スケジュール
- チケット販売時期
- チケットのお値段ってどのくらい?
- チケット価格の詳細
- おすすめの席
- 1階席のゴール裏やコーナー席
- 各チケットサイトの違い
- 結局どのサイトで買うのがいいのか?
NHLとは
ナショナルホッケーリーグ(英語: National Hockey League(NHL) 北アメリカのプロアイスホッケーリーグです。
NHLは世界中のプロホッケーリーグの中でも最高峰、北米ではアメリカンフットボールのNFL、バスケットボールのNBA、野球のメジャーリーグベースボール(MLB)と並んで、北米4大プロスポーツリーグの一つです。
NHL参加チームは2019年現在アメリカが24、カナダが7チームの31チームです。
ニューヨークが本拠地のチーム
ニューヨーク州が本拠地のチームは、バッファロー・セイバーズ、ニューヨーク・アイランダース、ニューヨーク・レンジャースなどがありますが、何しろニューヨーク州も広いので
バッファローに行くくらいなら、隣のニュージャージーのデビルス戦を見にいったほうが断然近い(;'∀')
ほかにはフィラデルフィアや名門のボストン・ブルーインズも、ニューヨーク旅行の時に見るならスケジュールに入れられないこともないかも。
とはいえ、一番の超人気チームはやはりレンジャースなので、旅行の時に地元のマジソン・スクエア・ガーデンで試合があればラッキーです。
ホーム・スタジアムはMSG!
レンジャースやニックスの本拠地は34丁目・ペンステーションの真上にあるマジソン・スクエア・ガーデンです。
ニューヨークに来たことがあるなら、きっと見かけた方も多いはず。
しかし残念なことにペンステーション大規模改修のための立ち退きが迫られており、リース期限切れの2023年まであと数年の運命です。
(更新がもしあれば別)
私は古い時のMSGでも観戦し、2011年から3年かけて行われた大規模改修の後、2013年にキラキラ・ピカピカのLED証明輝く全面改装オープンの時も観戦しましたが、その年の議会で残り10年の期限が決まりました。こんな新しく綺麗になったのに、、つくづく贅沢な国です。
2019-2020・年間スケジュール
9月19日からレンジャースもプレシーズンが始まりました。
10月からレギュラーシーズン(公式戦)が始まりました。
レギュラーシーズン:10月2日~4月上旬
冬季オリンピック休暇:2月
プレイオフ:4月
STANLEY CUP ファイナル:6月初旬
チケット販売時期
チケットの発売時期は以前は9月の今頃からでしたが、年々買うたびにスタートが前倒しです。
今年は私は11月のチケットを7月3日に買いました。それもリセール(再販)チケットです。
チケットのお値段ってどのくらい?
NHLの試合を観るには会場・チーム・対戦相手で細かく変わってきます。
地方は安くて都市部は高い、また人気チーム、強豪チームとの対戦でも高騰します。
特にニューヨーク・レンジャースは成績はここ数年低迷中ですが、今も昔も超人気チームで、毎年高くなっている印象があります。
たとえば、コートサイドの最前列などは2000~3000ドルくらいしますし、そこそこ見やすいセンターの2階席前方でも300ドルくらい。
2階席でも後方や天井に近くなる席の後方は100ドルを切る席もありますが、一番安くて額面70ドル程度なので、これに各種feeを乗せると最低100ドルは必要、ということになります。
マツダスタジアムの一番高価な席が8000円の正面砂かぶり席なので、いかにNHLのチケットが高価なものかわかります。
チケット価格の詳細
チケットの販売価格は額面だけで見ては失敗します。
チケット額面で検索してもさまざまなFee(手数料)が決済画面で含まれてくるので、合計価格はそれ以上になります。
ticketmasterのQ&Aに書かれている内容の抜粋を例にとりますが、他のチケットサイトでもだいたい以下と同じような構成となります。
Face Value Price(チケット額面)
いわゆる定価(基本価格)ですが、resale(再販)の場合は市場の需要と供給により本来販売された価格より高くなることがあります。
Service Fee and Order Processing Fee(サービス料と注文処理料)
額面に応じたサービス料が加算されます。
正規のチケットは額面価格、再販チケットの場合は上場価格にかかってきます。
割合は一定ではありません。
チケットマスターの場合はOrder Processing Feeがかかるのはリセールチケットのみです。
Delivery Fees(配送料)
mobileチケットやeチケットの場合は無料となることが多いですし、旅行客の場合は配送での受け取りが難しいので郵送でのチケット受け取りは米国在住でない限り避けるべきでしょう。
チケットブースで当日受け取る「WILL CALL」という方法もありますが、最近はほとんどモバイルかEチケットのようです。
私も以前はWILL CALLを指定して会場で発券していましたが、最近は自宅で印刷して持って行っていますし、今回はiPhoneで見せるモバイルチケットにしました。
Facility Charge(施設使用料)
これはNHLのチケットの場合、チケット代に含まれているようで、明細にあがってきたことはありません。
おすすめの席
これだけ高いNHLのチケットです。少しでも安く、しかも迫力の伝わる近い席で観たい!というもの。
毎回この葛藤で席を選んで観戦し、その感想を以下に。
1階席のゴール裏やコーナー席
試合全体はみえづらいですが、1階の近い席で200ドル以下でも買える席。(手数料を加えると200ドルは超えてきます)
下は昨年の秋に観戦した席で1階のゴール裏です。ちょっと見づらいけれどやっぱ近いので迫力満点!
11月某日の平日。
ゴール裏101~103と111~113は最安177ドル(額面)。
1階コーナーの104、105、109、110、119、120、110、114、115は最安200ドルです。
116~118や106~108は300ドルくらいですから、特にコーナー席はおすすめ!
1階は値段が高いだけにスーツ姿で比較的おとなしく見ているファンも多く、日本人でもなじみやすいと思います。
2階席の最前列
2階席は残念ながら遠いのですが最前列は肩パッドの入った屈強な人も前にいなし、モニターもついてておススメです。
しかし値段は1階席のコーナーよりは若干高いです。センターで220ドル、コーナーやゴール裏の2階席最前列が200ドルを切るくらいです。
また、2階は熱いファンが多く、旅行のついでにちょっと観戦してみたい、のようなノリでは少し場違い感もあるかもしれません。
実は結構見やすかった?300番台の最前列
いつも1階・2階の選手との距離感にこだわってきましたが、たまには天井近くから見てみようと、今シーズンは最安クラスのチケットを買ってみました。
300番台の最前列です。
前は足元までガラス張りでしっかり見下ろせます。
2階の後方よりははるかに見やすいと思いました。
額面100ドル以下、手数料を乗せて1枚120ドルくらいだったので2名分で3万円くらい。
熱烈なNHLファンだと物足りないと思いますが、ちょっと体験してみたい、くらいの方にはお勧めの席です。
各チケットサイトの違い
今までずっとレンジャース公式サイトからリンクしている「チケットマスター」でチケットを予約していました。
以前は予約したあと窓口で発行してもらう、「WILL CALL」を利用していましたが、最近は自宅で印刷できるEチケットや、モバイルチケットも利用でき、その場合は配送がないので配送費が無料となります。
チケットマスター(ticketmaster)
Ticketmaster: Buy Verified Tickets for Concerts, Sports, Theater and Events
レンジャースの公式チケット検索はこちらのリンクです。
https://www.ticketmaster.com/new-york-rangers-tickets/artist/805991
もし売り切れても公式のリセールが同じサイトでされており、新規発売のチケットを買うのとあまり買い方は変わりません。
手数料は可変ですが私が買ったのは20%くらいでした。
記事作成にあたり、ちょうど直近の1/31のレッド・ウイングス戦で検索してみました。
リセールではなく公式価格のチケットがなぜか残っています。
今シーズン観戦したときに以前ほどの満席状況は感じられないと思いましたが、実際NHLも人気に若干陰りが来ているのかも?
まずはスタンダードのチケット販売価格。
条件
・209ブロック
・16列
・1枚売り
・1枚あたりの当初の表示価格:US$155/1枚
決済時に出てくる価格
↓
・チケット価格:US$155
・サービス手数料:US$28.9(約18.6%)
トータル:US$183.9
他のサイトとの比較用にチケットマスターのリセールのチケットの価格も見てみました。
条件
・209ブロック
・17列
・2枚1組しか購入できない
・1枚あたりの当初の表示価格:US$134/1枚
決済時に出てくる価格
↓
・チケット価格:US$134×2=US$268
・サービス手数料:US$29.48×2=US$58.96(約22%)
・オーダープロセス手数料:US$2.95
トータル:US$329.91(1枚あたりUS$165)
スタブハブ(StuBHuB)
日本語で買えますが米国でもメジャーなリセール(再販)のサイトです。
スマホアプリも日本語対応で、席表とか結構わかりやすいです。
まずスタブハブ。
最初の検索画面は日本語表示でしかも円価格。
検索画面もまあまあインタラクティブで、右のチケットを選択すると選んだエリアがハイライトします。
取引が多いのか、最安から選ぶとすぐに売り切れになってしまいました。
チケットマスターと同じ209ブロックで比較してみます。
1枚120ドル、安い!と思って次に進むと
条件
・209ブロック
・17列
・1枚売り
・1枚あたりの当初の表示価格:US$120/1枚
決済時に出てくる価格
↓
・チケット価格:US$120
・サービス手数料:US$33.1(約27.5%)
トータル:US$155.1
SeatGeak
seatgeek.com
もうひとつ、これも結構有名なリセールのサイトです。
スマホアプリも結構見やすいです。
パソコンの画面ですが、レンジャースで検索すると、ホームもアウェイも出てきます。
同じカードでもデトロイトでみると安そうですね。
チケットを選んでみるとその席からの見え方も含め、詳細が出てきます。
しかし他のサイトと同様、最終的には自分のアカウントでログインし、カード番号などを入力しないと手数料を含んだ価格が出てきません。
決済画面は以下
条件
・209ブロック
・17列
・2枚1組しか購入できない
・1枚あたりの当初の表示価格:US$109/1枚
決済時に出てくる価格
↓
・チケット価格:US$109×2=US$218
・手数料:US$33.8=US$67.6(約31%)
トータル:US$285.6(1枚あたりUS$142.8)
結局どのサイトで買うのがいいのか?
単純に比較してみると今回検証した結果はSeatGeakが一番安かったわけですが、私が購入した時点では3社比較してチケットマスターが一番安かったです。
ただ、同じ列でも両端、真ん中、センターにより近い、など、値段は細かく違いますので、どこで買うのが一番安い、とは言えません。日本の野球の試合のように、席種で販売価格が一律、ということが最初からないからです。このしくみはいずれ日本の人気スポーツでも導入されると思います。
価格以外の見方をすれば、チケットマスターは老舗サイトでなおかつ公式で普通のチケットもリセールも売られていますので、取引に対する安心感は大きいです。
シーズンでたくさん観戦に行くとしたらたまには他のサイトでと思えますが、私の場合は年1~2回の観戦を楽しみにしているので、間違いないチケットを買いたいし、今後もチケットマスターのお世話になるのかなと思います。
今シーズンの観戦記はまた次回をお楽しみに!」