これまでずっとANA派。しかも国際線はビジネスかファースト。
そんな私が、20年以上ぶりにエコノミークラスに乗ることになりました。
行き先はバンコク、お盆真っ只中。雨季だけど羽田出国は混雑してそう、飛行機も満席近い。
「6時間近いフライトに耐えられるのか?」と少し不安を抱えながら、JAL特典航空券のエコノミーでチャレンジしてみました。

INDEX
- 予約編・お盆の特典航空券はダイナミックプライシングで悩む
- JALの「前日からバゲージスルー」に感動
- 羽田前泊はヴィラフォンテーヌグランド羽田空港を再び利用
- 出発当日・寝坊をカバーしたフェイスエクスプレス
- 機内編・20年ぶりの国際線エコノミー
- 機内食で糖質制限食をオーダーしてみた結果
- 到着時はVIPパスで入国審査ゼロ待ち、でも車は少し待機
- まとめ・ANA派でもJALを今後も検討しようと思った
予約編・お盆の特典航空券はダイナミックプライシングで悩む
お盆の海外特典航空券は競争が激しく、ANAも出遅れるとなかなか取れません。
JALは「ダイナミックプライシング」採用で、日によって必要マイルが変動します。
1年近く前に予約チャレンジ開始しましたがビジネスクラスはファーストクラスより必要マイルが多くなる状態です。
ようやく見つけたのはエコノミーの深夜便。
必要マイルも少なく「これで妥協かな」と思って片道発券しました。
ANAはまだ2024年当時、片道発券ができなかったのと、次に予約するニューヨークにマイルを保存しておきたかったのでいちおういくつか空席待ちしている状態(実際1か月前までビジネスクラスでずっと待っていたのですが落ちてきませんでした)
しかし、発券した数ヶ月後にJALダイヤ変更&機材変更の案内が届きました。
試しに「変更」ボタンを押すと、
なんと希望していたお盆休み初日の日中便(JAL31便/10:40発・15:10着)が選択可能!
しかもマイルは据え置きでした。
広島から羽田への前泊便も、仕事終わりに間に合う最終便266便(20:30発)が確保でき、
結果として理想の旅程に。
必要マイル:17,500マイル(片道)
諸税・燃油:23,590円
お盆休み初日にあたる土曜日で片道でこの条件、かなりお得でした。
JALの「前日からバゲージスルー」に感動
広島からはお盆休みの前日に仕事を終え、広島空港に向かいました。広島発最終便に搭乗し、羽田に向かいます。

ANAの場合、国内線と国際線の乗り継ぎが日付をまたぐとバゲージスルー不可ですが、
JALは国際線出発の24時間前からチェックイン可能でした。
広島出発時に荷物を預けて、バンコクまでスルー。
翌朝の羽田移動も、ホテルチェックアウトも、すべて手ぶらでOK。
これは本当にありがたいシステム。
地方在住では国内線~ホテル~国際線まで荷物を持ちまわったり、事前に宅配利用して預けたりがすべて問題解決されるため、これからもJAL出発がいいなと思えたくらい大きいメリットだと思います。
この日はANA便の最終便は使用機到着遅れで大幅に遅延していました。

が、自分の乗ったJALはオンタイムで搭乗。

22時に羽田空港第1ターミナルに到着。
羽田前泊はヴィラフォンテーヌグランド羽田空港を再び利用
前泊は第3ターミナルに隣接するヴィラフォンテーヌグランド羽田空港。

2年前のニューヨーク旅行の前泊以来、2回目の利用です。
第3ターミナル直結で、雨でも濡れず、段差もなく、移動わずか5分。
国内線ターミナルからの移動は、前回は連絡バスを利用したのですが、今回は京急で。
無料の連絡バスは割と時間がかかるのと、遅い時間は24時間開いている第3に移動する人が多く、夜遅くても満席です。
今回は海外旅行保険利用付帯を発動させたいというのもあり、タッチ決済で京急を利用して第一から第三に移動。

深夜到着で羽田エアポートガーデンはほとんど閉まっていますがホテル入り口手前にあるローソンは24時間営業です。
遅くつくと食事場所が全然ないなと思ってましたが、今回気づいたのですが大浴場に隣接するレストランは深夜でも営業していました。
予約はアメプラのトラベルデスクで5000円オフのバースデークーポンを利用。
前回はなかった入浴券がなぜか付帯していました。
部屋も広くて部屋にもバスタブあり(前回はシャワーのみ)


窓からの景色も以前と少し違う部屋でした。

お部屋にあった使い捨てのスリッパは機内で利用させてもらいました。

出発当日・寝坊をカバーしたフェイスエクスプレス
本当は5時半に出発する予定が、前日遅くに大浴場に行ったりして遅い時間に寝て、目覚めたのは6時。
慌てて着替え、6:20にホテルを出て、6:25に第3ターミナル到着。
朝食はサクララウンジでとる予定だったので素泊まりプランで予約しました。
7時前でもサクララウンジはすごく混んでいましたが朝食はいただくことができました。

国際線のサクララウンジは初めての利用です。
エコノミークラスの搭乗でしたが夫が修行してくれたおかげでJGC会員として利用することができました。

第三ターミナルに到着するとJALカウンターは既に開いている時間でした。
預け荷物がなく、広島で前日国際線の手続きも済んでおり、カウンターのオープン時間にかかわらず保安検査は受けることができます。
ただし、エコノミーなので保安検査は既に長蛇の列です。JGCの優先は第三にはありません。
今回はその対策に話題の「フェイスエクスプレス」を利用することにしていました。
登録端末には1組だけ操作されていました。後ろに並びその後夫と交代で登録しても所要2分ほど。
簡単な手続きで登録完了です。
登録後はフェイスエクスプレス専用レーンから保安検査へ。
一般列は長蛇でしたが、フェイスエクスプレスレーンは1組だけしか前にいませんでした。
中に入ると検査は一般と一緒になっているのですが保安検査はどんどん流れていくので待ち時間はあまりありません。
6時40分には出国完了し、サクララウンジへ、その後できたばかりのセンチュリオンラウンジへ直行。
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搭乗時もこのシステムが大活躍。
グループ2の列が大行列の中、
左端の「フェイスエクスプレス・グループ2」レーンはスカスカ。
グループ2から前にどんどん歩いて並びなおし、すぐに乗り込むことができました。
機内編・20年ぶりの国際線エコノミー
機内は3人がけシート。
私は窓側、夫は通路側、真ん中に知らない方という構成。
これが我が家の定番スタイルですが、今回は少し後悔も。
隣の方が立たないタイプで、トイレに行くときは膝の前を通過。
トレイが片付くまで動けず、5時間半の間にタイミングを見計らうのが大変でした。
次回は外の景色をあきらめ、ふたりとも「通路側」を検討しようと思ったほどです。
シートはUSB電源・モニター付きで、座り心地も上々。
欧米線ならともかく、昼便で眠る必要がない東南アジア路線なら十分快適。
ただし、深夜便でしっかり眠るにはビジネスか、2-3-2の並びで二人並べる機材が理想。
プレエコ以上でないとリクライニングが浅く、熟睡は難しいと感じました。
機内食で糖質制限食をオーダーしてみた結果
健康を意識して、事前に糖質制限ミールをオーダー。
座席にシールが貼られ、最初に配膳されます。
味は思ったより美味しく、量も適度。

ただし、食後のハーゲンダッツ(ストロベリー)が配られる際、
「糖質制限食の方は対象外です」と言われてショック。
幸い、夫が甘いものを食べないので譲ってもらいました。

軽めの食事で眠くもならず、昼便ならちょうど良いバランスです。
到着時はVIPパスで入国審査ゼロ待ち、でも車は少し待機
スワンナプーム空港到着後、飛行機を降りてすぐのところでVIPパスのスタッフが出迎え。

広い空港をずっとついていくだけでVIP専用レーンまで付き添い、入国審査は二人だけで受けましたが出たところでまた待っていてくれて荷物をもってくださり、車までエスコート。
お盆+タイの連休という混雑日にも関わらず、ストレスゼロでした。
ちなみに、VIP優先レーンはビジネスクラス以上に自動付帯。
エコノミー利用時こそ、有料で申し込む価値があります。
到着後の時間短縮効果は抜群です。
お迎えの専用車は飛行機が早着したせいか?少し遅れ、配車の車両間違いなどもあり、再手配で約30分待機。
屋根付きエリアでしたが、バンコクは蒸し暑く、携帯扇風機が必須。
それでも宿泊先のJWマリオット・バンコクが高速出口から近く、
出発後40分ほどで無事到着できました。
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現地在住の友人に配車の車種が間違えられていたことをLINEで愚痴ると、バンコクではちゃんとできないのが普通で、できたら賞賛に値するものだと慰められました。
まとめ・ANA派でもJALを今後も検討しようと思った
20年ぶりの国際線エコノミーは、まぁ、なんとか我慢できるな、という感触。
フェイスエクスプレスの便利さ、なんといっても前日からの国内線→国際線の荷物スルーの効率の良さなど。
ANA派としての立場はたぶん揺らぎませんが、
「JALでもまた乗ってもいいかも」と思わせる体験でした。
昼便のエコノミーなら十分快適。
深夜便でしっかり眠りたい場合は、やはりビジネスかプレエコがおすすめです。
お盆に17,500マイル+2.3万円でこの快適さは、間違いなく「当たり」でした。
ただ、途中、何時間か乗った後、いつも見る沖縄、宮古島の景色が窓下に見えました。

広島からだと羽田に北上してからのバンコク行は3時間くらい損している気がします。
香港経由や福岡発など、実際の搭乗時間の短い路線を選べばエコノミーでも苦じゃないのでは?と思いました。
帰りはJALビジネスクラスを利用したので、
次回の記事でその様子も詳しく書きたいと思います。