ANAのマイルでニューヨーク旅行計画

クレジットカードやポイントサイトで貯めたポイントはANAマイルに交換、長距離の国際線ファーストクラスやビジネスクラスで使う方針でやっています。初ビジネスクラスは2002年ロサンゼルス行き。ポイントサイトの活用は2016年春からで、まだまだ初心者です。いろいろ教えてください。

旅行の時の為替リスクの回避方法

1ドルいくらならホテルにいくら使えるか?

私がマイルを使って特典航空券でアメリカ旅行へ行くようになってからはほとんど航空券手配が355日前からなので、悩ましいのがそこから1年近くの間の為替変動です。

 

サーチャージや税金などの問題ももちろんありますけど、これは予約時に決定するので、この問題は置いとくとします。

 

例えば、

ホテルの予約をして、予算を組みます。

税金と合わせて3千ドル(7泊)くらいを目安に考えるとします。

(北米のホテルは1室いくら、なので、ツアーみたいに考えると2人利用で、1人1500ドル予算)

これが、昨年末のレートでは1ドル118円くらいだったのが、半月たたないうちに今日は113円。

合計金額は1ドル118円では、35万4,000円。

1ドル113円だと33万9000円になります。

たった半月でこれですから、1年たつとどっちに行くかわかりません。

今年はトランプ大統領誕生で、どちらかというと円安基調かなと思っていますが、これも全く先が見えないです。(そもそもトランプさん当選が予想外でした)

トラベラーズチェック(旅行小切手)は2014年に終了

以前はトラベラーズチェック(T/C)を利用して、為替リスクをヘッジしていました。

円高のニュースが出ると、自転車に乗って昼休みに郵便局に行き、トラベラーズチェックを買います。

それを何回に分けて買い増し、旅行時期に備えます。

実際の旅行の時、さらに円高に振れていれば、ホテルの支払いはクレジットカードで支払い。

ドル高だったら、円高の時に購入したトラベラーズチェックで支払います。

クレカで払った場合、チェックはそのままホールドしておいて、ドル高を見計らい、日本で売却するか、次回旅行まで手元に持っておくというやり方でした。

(実際は大きく円安ドル高になって為替利益が出たときにもう既に売却して今は残っていません。)

 

このトラベラーズチェックはヨーロッパでは使いにくい面があったのですが、米国では割と一般的で、ホテルでは手数料なしで現金にも換金でき、紛失や盗難でもリファンド(再発行)が受けられることでとても重宝していましたが、2014年に日本での販売は終了してしまいました。

 小銭は持ってても仕方ない

アメリカ旅行で現金というのはとても使いにくい決済方法で、2ドルのコーヒーさえカードで払う国です。

現金決済だと小銭がどうしても溜まってしまいます。小銭の種類が多くて直感的に支払いや計算が慣れないと難しく、旅行の最後は貯まった小銭を帰りの航空機の中で寄付袋に入れて帰っています。

寄付といえば、ホームレスや地下鉄などの中で物乞いが来た時も小銭を渡すのは失礼とされていて、1ドル札をポケットに分けて持っています。つまり、小銭を再利用する場面ってあまり無いのです。

アメリカの銀行口座を日本で管理する

実際に旅行中の支払いでクレジットカード以外の選択肢はあまり無いのですが、旅行も含めた将来の資産管理で、私が利用しているのが、米国の銀行口座の活用です。

元は日本経済の破綻リスクに備え、外貨の用意が必要だなと思ったことがきっかけですが、日本のドル預金では万一の場合は国内の預金封鎖の危険性が残ります。

アメリカの口座の場合は預金保証制度(FDIC)も米国下で、日本の金融庁下の預金保険制度の対象外ですが、日本の金融破たんの時には逆に米国に守られる形になる(と思います。)。

 

少し前までは海外銀行口座開設をアジア旅行ツアーのついでみたいに行っていた業者がたくさんいましたが、現在は日本に居住したまま海外口座を作るのはとても難しくなっています。

現に私が最初に作ろうとしたHSBCの口座は開設申込書を返送する直前にいきなり新規募集が停止。「書き方がわからなかったらお電話くださいね」と言っていた担当者が、「今日急に社員が集められ、募集停止を知らされました」と電話口で言ってきました。

 

まだ、現地の人の紹介や実際に足を運んで作れるケースも残ってはいますが、日本から一歩も出ずに作れる海外の銀行口座は「ユニオンバンク・カリフォルニアアカウント」のおそらく一択だと思います。

三菱東京UFJ銀行の100%子会社の銀行で、アメリカの口座といっても日本の銀行の傘下ですが、それなりにメリットはあります。

 

〇メリット

・ドルのまま使える

為替は最初に円→ドルに両替するときにレートの影響を受けるだけで、ドル預金を持ってしまえば、ドルのまま使えるため、最初に両替・送金した時にレートで計算すればよいという考えです。

たとえば、私がこの銀行を開設した時に送金した時、1ドルは80円程度でした。

現在のレートでホテル代金をカードで支払うと3000ドル=33万9千円(1ドル113円換算)ですが、当時のレートで考えれば24万円で泊まれることになります。

80円→113円。ホテル代3割アップ。逆に言うと、日本円の価値が3割ダウンした計算に。アメリカに退避させたお金は預金利息を受けなくても3割おまけがついたことになります。もちろん逆の可能性だってこれから十分ありますが。

・現地のATMで引き出せる

ただ、カリフォルニアアカウントなので、西海岸ではATM手数料がかかりませんが、東海岸では他行ATMの手数料がかかりますが・・。両替のことは考えなくてOK。

・デビットカードが使える

銀行口座からの引き落としで利用できます。

米国でも日本のクレジットカードは使えますが、それは対面の場合の話で、オンライン決済では日本発行のクレジットカードが国際ブランドでも使えないケースは結構多く、たとえば私がいつも買っているボビイブラウンの化粧品はメイシーズでは日本のVISAカードが使えますが、オンラインの通販ではNGです。

そういうときでも、デビットは使えるので、買い物の幅は広がります。

 

×デメリット

・金利が安い

ユニオンバンクは金利は安いです。最近来た報告書を見ると、0.05%と、日本並みでした。

・納税義務は日本

普通の銀行口座は利息に対し、20%+復興税の源泉徴収ですが、日本在住のまま持っている口座ということなので、非居住者のフォームを提出して、米国での課税は免除されている分、日本で利息に対して納税義務があります。

総合課税で利息に対する税金を計算して確定申告することになります。(サラリーマンで確定申告をしない場合は20万円以内の利益でしたら申告不要ですが、そうなると医療費控除や株式の損益通算などの権利は放棄することになります)

・送金・為替手数料がかかる

米国の口座宛てに普通に振り込むと送金手数料に加え、為替の手数料(円→ドル)、口座への着金の手数料がかかるなど、各種手数料が案外高いんです。

単純に損得で考えると、お金は目減りすると思っても違いはないです。

コストを少しでも抑えるために、安い手数料の送金業者を使う、為替手数料の安いところで両替するなど、面倒でも工夫が必要です。

私の場合は、

楽天銀行にセブンイレブンのATMで入金(またはゆうちょから送金)

楽天銀行から新生GOレミットの指定口座へ振り込み

GOレミット(送金サービス)で指定の海外口座へ振り込み

ニュージーランドの両替業者・カレンシーオンラインの円建て口座へ

円高のタイミングでカレンシーオンラインの画面上で両替

カレンシーオンラインからユニオンバンクへ送金指示

 

慣れたらなんてことはない、途中まではスマホアプリでできる操作ですが、GOレミットのように送金手数料は安いけれど実は両替の為替手数料が高いところは、円のまま送金すると両替の手数料はまだ発生せず、カレンシーオンラインは両替に特化した業者で為替の手数料が安いので、あれこれ経由しても結局はコストが抑えられる方法です。

ただ、たまにやるとどうだったっけ?となり、万人にはおすすめできない方法かも。

・口座維持手数料がかかる場合がある

預金が一定額を下回ると、口座維持手数料がかかるので注意が必要です。

・休眠してしまう

放置しているとすぐに休眠口座になってしまいます。また、オンラインバンキングも数か月の放置でログインできなくなります。

どちらもアメリカのカスタマーユニットに電話すれば解除してもらえますが、アメリカのフリーダイヤルに電話するにはKDDIのちょっとした手続きが必要で、何から何までハードルが高いのです。

(カスタマーユニットは日本語対応で、時差の関係上、自宅から夜中にかけられるという意外なメリットもあります!)

 

この米国口座開設の方法は書くと長くなるので別の機会に。

一度ルートさえつくってしまえば、維持していくのは難しくありませんし、旅行に持っていく外貨の準備と同時に、将来の自分の資産のリスクヘッジに使えます、いかがでしょうか?(^^;