マリオット・トラベルパッケージが今年8月から必要ポイント数が大幅に増えて大改悪!?
それなら旧バージョンを7月中に申し込み、今年のニューヨーク旅行に使えないか検討してみました。
以下、検証結果です。
(本記事はニューヨークのホテルに特化した記事であり、他都市の比較ではカテゴリの変更などが違いがある可能性がありますのでご了承の上、ニューヨーク旅行を検討されている方のみ、お読みください(笑))
INDEX
マリオット・トラベルパッケージとは?
マリオット・トラベルパッケージとは、マリオットリワード(ポイント)を「航空会社のマイル&ホテル7泊」に交換できるというもの。
選ぶ航空会社とホテル、利用する宿泊時期によっては普通にリワードをマイルに交換するよりお得な使い方ができます。
https://www.marriott.co.jp/marriott-rewards/usepoints/morepack.mi
トラベルパッケージという名前から、同時に航空券とホテルに使わないといけないものだと思いちがいをしていましたが、違うんです。
パッケージを申し込んだ時点でマイルがまず付与され、ホテルはすぐに決めても決めなくてもいいようです。
1年間の猶予があり、その中でホテルを決めて宿泊すればいいし、そのときの航空券代はもらったマイルを使っても、他の手段で手配した航空券でもどちらでもよいのです。
実はこのトラベルパッケージを知った時から、ニューヨーク旅行には最適な使い方だなと思って、せっせとSPGのポイントを貯めていました。
(SPGのポイントはマリオットリワードに1:3で交換できます(価値は同じ))
ニューヨークは1都市滞在型の旅行スタイルになりますし、日本から遠い分、ビジネスクラスやファーストクラスの旅が存分に堪能できます。
トラベルパッケージでもらえるマイルをANA便で使おうとすると、2018年7月までは、必要リワード27万ポイントで、
ANAマイル8.5万マイルとカテゴリ1~5までのホテル7泊!!
8.5万マイルはニューヨークまでのビジネスクラス1名分になります。
ニューヨークはホテル代が高いので、パッケージを使えばホテル代も節約できるし、夫婦ふたりの旅行では、別途8.5万マイルのANAマイルと、9万ポイントのスターポイントがあれば、毎年これだけでいいなと・・。
トラベルパッケージ利用方法とルール
スターポイントをマリオットリワードに交換
これは簡単にオンラインやアプリ上でできます。
https://www.starwoodhotels.com/preferredguest/account/starpoints/redeem/moreOptions.html
Starpoints®(スターポイント)をMarriott Rewards®(マリオットリワード)に移行
というところで交換指示をすると、リアルタイムで交換可能です。リワードはすぐに反映されます。
トラベルパッケージの申請
トラベルパッケージの申し込みは電話のみ。
ちなみに先日も記事に書きましたが、誰かからマリオットリワードをもらったりあげたりするときも電話のみで、そのままトラベルパッケージを申し込む場合は上限がなくなります。足りないリワードを友人や別居の家族などから貰う場合も電話で続けて手続きができます。
電話番号:03-5405-1513
詳細情報
https://www.marriott.co.jp/marriott-rewards/usepoints/morepack.mi
今年7月までの旧バージョンは航空会社別に必要マイルが違うため、ANAやJALは以下のパッケージ2になります。
ホテル+飛行機パッケージ2(~2018.7)
7泊+35,000マイル | 7泊+50,000マイル | 7泊+70,000マイル | 7泊+85,000マイル | |
---|---|---|---|---|
カテゴリ1〜5 | 200,000 | 220,000 | 250,000 | 270,000 |
カテゴリ6 | 230,000 | 250,000 | 280,000 | 300,000 |
カテゴリ7 | 260,000 | 280,000 | 310,000 | 330,000 |
カテゴリ8 | 290,000 | 310,000 | 340,000 | 360,000 |
カテゴリ9 | 320,000 | 340,000 | 370,000 | 390,000 |
ティア1〜3 | 350,000 | 370,000 | 400,000 | 420,000 |
ティア4〜5 | 470,000 | 490,000 | 520,000 | 540,000 |
今年8月からの新バージョンは航空会社はUAとそれ以外、というおおざっぱな分け方になります。
ホテル+飛行機パッケージUA以外(2018.8~)
7泊+50000マイル | 7泊+100000マイル | |
---|---|---|
カテゴリ1〜4 | 255,000 | 330,000 |
カテゴリ5 | 315,000 | 390,000 |
カテゴリ6 | 435,000 | 510,000 |
カテゴリ7 | 495,000 | 570,000 |
カテゴリ8 | 675,000 | 750,000 |
一見すると大改悪のように見えますが、じっくり見比べると、特定のカテゴリは、、、実は!
航空会社の選び方
ニューヨークまでの日本からの飛行時間は13~14時間半、かなりの長距離です。
当然ビジネスクラスやファーストクラスは「もっと長くてもいい!」と思えるくらい快適ですが、エコノミーはこの距離は辛いです。
普通の庶民はファーストクラスはもちろん、ビジネスクラスにも有償ではなかなか乗れないので特典航空券で、と考えます。
しかし海外の航空会社はエコノミーは少ないマイル数でいいのですが、ビジネスクラス以上になると必要マイル数が日系航空会社に比べ、大幅に増えます。
航空会社別の必要マイルを下記に記載します。
ANAで成田や羽田からニューヨークJFK空港まで
エコノミークラス→50000マイル(往復)
ビジネスクラス→85000マイル(往復)
ファーストクラス→150000マイル(往復)
このほかに燃油サーチャージ、空港税などが必要です。
ユナイテッド航空で東京からニューヨーク
エコノミークラス→70000マイル(往復)
ビジネスクラス(セーバー特典)→160000マイル(往復)
ファーストクラス(セーバー特典)→220000マイル(往復)
しかしビジネスクラスやファーストクラスはセーバー特典では現実的には空席がほとんど見つからず、
ビジネスクラス(エブリデイ特典)→350000マイル(往復)
ファーストクラス(エブリデイ特典)→400000マイル(往復)
となります。
ユナイテッドを選ぶメリットは諸税や手数料が破格の安さということくらいかなと思います。
サーチャージは不要です。
ただし、想像は付くかと思いますが、米系航空会社と日系航空会社のサービスは、日本人にとってはかなりの差があると思います。
移動手段としてコストをできるだけ安く、ということであれば、特典を使った米系航空会社が安いかもしれません。しかしそれにほんの少しマイルを足し、税金・サーチャージを乗せればビジネスクラスに乗ることができ、日本流のおもてなしが受けられるとなると、トラベルパッケージでもらうマイルは私にとってはJALかANAしか選択肢はありません。
ブリティッシュエアウェイズで日本からニューヨーク
こちらはJAL便が利用できるので、7月までの旧パッケージではBAのAviosだと他のANAやJALより付与Aviosが多いので、利用予定があるなら選択するメリットがあります。
しかし、BAからだと、JALのビジネスクラスやファーストクラス直行便はほとんど出てきません。そして必要なAviosが多いです。
空席も少ないです。
実際に取得できる日付を探して必要Aviosを調べてみました。
・JALニューヨークへの直行便(BAで予約)
エコノミークラス→70000Avios+31250円(往復)
プレミアムエコノミークラス→140000Avios+31250円(往復)
ビジネスクラス→210000Avios+31250円(往復)
・BA経由便でニューヨーク(ロンドン経由)
エコノミークラス→65000Avios+65176.89円(往復)
ビジネスクラス→250000Avios+81923.89円(往復)
ファーストクラス→340000Avios+81923.89円(往復)
ロンドン経由だとエコノミークラスはエコノミークラス症候群になりそうですが、ビジネスクラスやファーストクラスは4区間になりますのでホテルに4泊するに等しいですね。
他にはカタール航空ドーハ経由ニューヨーク行き、というルートもBAで検索すると出てきます。
見てお分かりのように、UAと違ってサーチャージが高いです。
BAは普段AVIOSをたくさん安く買ってたくさん持っている人があと少し足したい、と選ぶメリットはあると思います。
また、JAL近距離などで我慢できるフライト時間ならBAからエコノミー発券という選択肢もありだと思います。
そして新しい8月からのマリオット・トラベルパッケージは、航空会社ごとの付与マイルの違いはユナイテッドと、それ以外、というおおざっぱなくくりになるので、BAなどでマイル付与を考える方は全くメリットがなくなることに。
BAでAviosを貯めたい人は7月までに申し込みしたほうがよさそうです。
ANA・JALの場合は、実はケースによっては新トラベルパッケージのほうがお得な場合もあります。
ホテルについてのルール
トラベルパッケージ独自のホテル宿泊に関するルールは以下の通り
・7連泊・同一ホテルで1回で使用(分割利用や他のホテルでの組み合わせは不可)
・7連泊できない人は泊数を少なくし、残りを放棄するのは可能
・宿泊利用期限はトラベルパッケージ交換申請から350日以内
・変更は同一ホテルなら、予約し直しの必要はなく、その時点での予約枠はそのままで日程変更だけで済む
7泊必ずしも使わなくていいのですが、土日休みのサラリーマンであれば、
土曜;日本を出発→同日中にニューヨーク着(日本時間では翌日)
翌週土曜:7泊でチェックアウトしてニューヨーク発
翌日日曜;日本着
これで7泊ですし、
日程がもしこれより短ければ、到着日にアーリーチェックインに使ったり、チェックアウトの日にレイトチェックアウトで1泊分を使うのも有りですね。
5日の有休消化となりますが、間に祝日などがある時期や、年末年始、お盆など、ホテル時期の高い時期には有効に使えそうです。空室さえあればですが!
新旧移行期のトラベルパッケージ取り扱いの注意点
電話で確認した担当者の方から教わったのが以下の注意点です。
7月までに予約したホテルを8月以降に変更する場合や、日付を変更する場合は、新しいパッケージのカテゴリ分けによっては差額をポイントで支払う必要があるそうです。
発表はされていないけれど、差額の支払いが発生することは決まっているとのこと。
新旧のトラベル・パッケージのマイル価値への換算
ニューヨークでホテルを選ぶ場合、マンハッタン内でそこそこ便利なところにあり、部屋も狭すぎない、高級志向はなくてもこのくらいは選びたいなというマリオットのホテルカテゴリは、
カテゴリ8です。これが2018年8月以降はカテゴリ5になります。
SPGやマリオットでカテゴリ4以下のホテルは、
・ブルックリン
・クイーンズ
・ブロンクス
などのエリアです。ブロンクスなんて、絶対泊まらないほうがいいし、危険で不便なエリアで宿泊費を削るくらいなら、マンハッタン内で泊数を削ったほうがいいです。
8月からマリオットと統合するSPGのホテルカテゴリは同クラスがカテゴリ5なので、当初は計算を大きく勘違いし、間違っていました。
7月中にSPGのカテゴリ5のホテルを予約したらホテル代が5万円くらいだわ、と思っていましたが、よくかんがえたら、7月は統合前だから、SPGのホテルは予約できませんよね(笑)
新旧比較の計算方法
手順
1. トラベルパッケージの必要ポイント数をSPGに換算する(マリオット3:スターポイント1なので3で割る)
2. SPGのスターポイントをそのままマイルに交換した場合のマイル数を計算
3. もらえるマイルをそこからひく
4. 残りのマイル相当分がホテル代(マイル価値はANAの場合1マイル2円で計算)
これで、新旧予約できる同じホテルで比較すると、
旧パッケージ・ANAマイルとカテゴリ8のホテルの場合
・必要マリオットリワード:36万→スターポイント12万ポイント
・スターポイント12万ポイントはANAマイルにそのまま交換すると、15万マイルになる
・旧パッケージでは8.5万マイルがもらえて、カテゴリ8のホテルに7泊できる
・15万-8.5万=6.5万マイル分がホテル代→13万円相当
13万円でニューヨークでそこそこのホテルに泊まれるのは相当お得です。少なくともマンハッタン内のマリオットと名の付くホテルには2万円以下では絶対に泊れません。
しかし、その後、新パッケージのルールで計算すると驚きの結果に・・
新パッケージ・ANAマイルとカテゴリ5のホテルの場合
マリオットの現状カテゴリ8のホテルは8月以降はほぼカテゴリ5になります。
・必要マリオットリワード:39万→スターポイント13万ポイント
・スターポイント13万ポイントをANAマイルに交換すると、16万2500マイル
(厳密にいうと2万ポイント単位じゃないとボーナス5千は付きませんが、この際計算を簡略化するため、1.25倍で計算)
・新パッケージでは10万マイルもらえ,カテゴリ5のホテルに7泊できる
・16.25万-10万=6.25万マイル分がホテル代→12.5万円相当
あれ??新しいほうが安い!!
しかもホテルはマリオット以外にもいろいろ選べる!
ちなみにカテゴリ1~5までならもちろん旧パッケージのほうが安いですが現実にはマンハッタン内にそのクラスのホテルはありません。
カテゴリ7だと少しあるけれど、ここは新しいほうがもらえるマイルが多くなってかなり新しいほうがお得。
現状のカテゴリ9以上のホテルなら旧バージョンのほうがよさそう。
現在、マリオットのプラチナ資格があって、カテゴリ9以上の高級ホテルに泊まれるくらいリワードがある方なら、旧パッケージに交換しておいたほうがいいでしょうね。
ゴールド以下の会員では朝食がつかないので、大変かも。
カテゴリ8のホテルは会員資格関係なく朝食が付くホテルがいくつかあるので、庶民の現実的な選択肢はカテゴリ8クラスではないでしょうか??
ニューヨークのホテルリストも追加しようかと思いましたが、長くなったので今日はここまで!
あ、結論は、私の利用できるクラスのホテルでは新しいほうがお得なので、トラベルパッケージの旧版の利用は見送りとしました!