ANAのマイルでニューヨーク旅行計画

クレジットカードやポイントサイトで貯めたポイントはANAマイルに交換、長距離の国際線ファーストクラスやビジネスクラスで使う方針でやっています。初ビジネスクラスは2002年ロサンゼルス行き。ポイントサイトの活用は2016年春からで、まだまだ初心者です。いろいろ教えてください。

ディア・ビーコンを訪ねる・ニューヨーク郊外へ列車の旅

ニューヨーク旅行中のある日、グランドセントラル駅からメトロノース鉄道に乗って日帰り小旅行しました。
行先はディア・ビーコン(DIA : BEACON )です。

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INDEX

ディア・ビーコン(DIA : BEACON )とは

ディア・ビーコン(DIA : BEACON )はビスケットでおなじみ、ナビスコの元包装印刷工場を改装して2003年にオープンしたニューヨーク郊外にある現代美術館です。
広大なスペースに、様々な美術作品が展示されていますが、
どうやって搬入したんだろう?
だれの資金で制作したんだろう?
というくらい、巨大な作品も数多くあります。
私も夫も本業はモノづくりなので、加工技術や素材など、マニアックな視点をもってしても興味深い作品が数多くありました。

ニューヨークにはマンハッタン内にメトロポリタン美術館やMOMA、グッゲンハイム美術館など超有名美術館が目白押し。
美術作品の好きな人は駆け足でたくさんの美術館を廻りたいことと思います。
ディア・ビーコンはニューヨーク郊外にあるので、行って帰ってくるだけで何時間もかかり、日程のタイトな旅行者にはメジャーな場所ではないと思います。
しかし滞在中の貴重な1日を使ってでも見てくる価値はあると思いました!

公式サイト

作品も一部見ることができます。
www.diaart.org

場所

こんなところ。地図で見るとかなりニューヨークから離れています。

以前もマンハッタンを北上し、メトロノース鉄道でロックフェラーの別荘・カイカットを見学に行きましたが、その最寄り駅、タリータウンまでの距離の2倍くらい、遠くでした。鉄道での所要時間は約80分です。

開館時間

結構短く、季節によって時間も違います。お休みもあるので、日程を決めるときは注意が必要です。

実際行ってみて、現地での所要時間は、駅からの移動時間も含めて約2時間
割とゆっくり見て、このくらいだと思います。
11時過ぎに駅につき、徒歩で美術館へ行き、駅に戻ってきて13時過ぎの列車に乗って帰りました。
ビーコン市内でランチをするとしたら、13時半予約、コールドスプリングまでタクシーやUBERで戻っても13時半~14時くらいで大丈夫かなと思いました。
ちょうど11月はハドソンバレーのレストランウィーク中で、ビーコンではメキシカンが1軒だけですが、コールドスプリングまで戻れば人気のあるイタリアンのレストランもあるため、また行く機会があればランチも楽しみに行きたいと思います。

*** 1月~3月
金曜から月曜 11:00~16:00(火曜・水曜・木曜は休み)

4月~10月

木曜から月曜 11:00~18:00 (火曜・水曜は休み)

11月~12月

木曜から月曜 11:00~16:00(火曜・水曜は休み)

ディア・ビーコン(DIA : BEACON )の入場券と鉄道の切符

レンタカーで行く方法もありますが、鉄道を使うのが一般的だと思います。
ニューヨークの出発駅はグランド・セントラル・ターミナルです。
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パッケージ料金とクレジットカードの購入制限

美術館の入場券と往復の鉄道切符がセットになった、パッケージ料金があり、ディア・ビーコンもありました。
プライスリスト
http://web.mta.info/mnr/html/getaways/fares/fares_DIABeacon.pdf

グランドセントラルからの往復と入場券のセットでは現在39.5ドルです。
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日本からの予約は不可。
以前、カイカット(ロックフェラーの別荘)の同様のチケットも予約しようとしましたが、米国外発行の国際クレジットカードは決済ができないのです。
(MTAに直接メールで問い合わせ済み)
現地に来てからの駅の券売機では、有効期限が2か月あるチケットを購入可能なので、当日でもいいですし、ニューヨークに来てからグランドセントラル駅に立ち寄る機会があれば買っておいても大丈夫です。
その際は日本のVISAカード等も使えます。

しかし注意点がひとつ。
私たちは当日でいいだろうと油断し、乗車前に買おうとしたのですが、券売機でカードが決済できないトラブルに見舞われました。
何度もやってカードを変えても不可で、結局有人の窓口で聞いてみたところ、
米国外発行のクレジットカードは50ドルの規制があるから、二人分なら別々に購入し、2枚のカードを使うことをお勧めします。
との返事。

窓口でそのまま支払いを半分に分割してもらってクレジットカードで決済しました。
同じカードを二回でいいのかな?と思ったけれど、窓口の女性は「違うカード頂戴」というので、別々のカードで決済。

前回、タリータウンの乗車券の時は、公式サイトでツアーは別予約にして、乗車券じたいは二人分でも50ドルを超えなかったので、問題なく券売機で買えただけで、知らなかったとはいえ、聞かないとわからない制限です。

以上のことから、最初から一人分ずつ買うなら券売機で買えます。
このドタバタで開館前到着プランは崩れてしまい、1時間遅い10時前の列車に乗ることになりました。
11時過ぎにビーコン駅に到着する列車です。(開館は11時)

券売機での買い方

券売機の場所は写真の赤い三角マークの付近です。
グランドセントラル駅のわかりやすい構内図がなかなか見つからず、自分が昔撮った構内に実際にあった構内図の写真なので、もしかして多少変わっているかもしれませんが、基本は同じと仮定してください。
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タッチパネルでチケット種類を選びます。
getaways/packagesを選択します。
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次の画面ではHudson Valley Eventsを選択。
カイカットやディア・ビーコンなどはハドソン川に面した街にあり、この名前のついたパッケージになっています。
列車もハドソン川を北上していきます。
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次の画面でディア・ビーコンを選択します。
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私は次の画面で2名分買おうとして失敗したのですが、皆様は1名分で購入ください。それなら日本のカードで大丈夫です。
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いよいよ列車に乗車します

ホームへ行ってそのまま乗車

ホームのことはtrackと言いますので、電光掲示板の発着リストでホームの番号を確認します。リストによっては電光掲示板の表示がTKと省略されていることも。
行先はポキプシー駅(Poughkeepsie)です。ニューヨーク州 ダッチェス郡にある都市です。
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ここまで行く列車は本数が少なく、1時間に1本くらいなので、乗り遅れると予定が変わるので注意が必要です。

track番号を見て、ホームへ向かいます。が、この日、切符を買ったときは37番でしたが、乗車時間に行ってみると、37番ホームは係員が扉を閉める途中でした。
乗り遅れたかと思って焦りましたが、もう一度電光掲示板まで戻り、表示を見るとホームが変わっていました。

ホームはコンコースレベルから段差無しで行けるのがほとんどで、もし間違っても走れば大丈夫。
改札も何もなく、ニューヨークの厳しい荷物チェックに慣れてきた身としてはあれ?というくらい乗車が簡単です。
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逆にテロとかあったら怖い(;^_^A

座るべき席

席は自由ですが、ハドソンバレーの渓谷の紅葉が美しい季節だったので、進行方向左側の席に座りたいところです。
しかしどこもほぼ誰かが座っており、なかなか空席がありませんでした。
あまりギリギリに行くとこんなことになります。
右の席はガラガラ・・
私たちはかなり車両を伝い歩き、進行方向と逆に座席が向いている微妙だけどなんとかハドソン川のほうの席をゲット。

検札

乗車後、しばらくしたら車掌さんが来て、検札を受けます。
チケットは往復分なので往路ではハサミが入れられます。(復路は回収)
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そして前の座席に何やら印を挟まれます。
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この列車はグランドセントラル駅を出発してからハーレムあたりまでは地下を走り、100丁目過ぎから地上に出ます。
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ビーコン駅まで約1時間半くらいですが、窓からの眺めは飽きません。
ロックフェラーがこの景観を守るために財団をつくり、再開発を止めた距離も凄いんです。

これはタリータウン駅手前にあるタッパンジーブリッジ。全長5キロくらいある橋です。
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タリータウンはニューヨークを出発して最初にとまる駅で、ここで降りるとカイカット(ロックフェラーの別荘)やマチスとシャガールの奇跡のステンドグラスがある、ユニオン教会があります。
ハドソン川は広い川で意外と対岸に渡る橋が少なく、この下流はマンハッタンにかかるジョージ・ワシントン・ブリッジまでありません。

今回、ビーコンまで北上するなら、ウエストポイント士官学校とか、アメリカ最古のワイナリー「ブラザーフッド」にも行きたいなーと思っていたのですが、どちらも対岸にあり、駅からレンタカーを借りるか、UBERしかないなと思っていました。で、結局今回はビーコンだけ。

ウエストポイントのミュージアムには広島に落とされた原子爆弾の原寸大模型があるそうです。
ブラザーフッドはいつだったか深田恭子ちゃんがCAさんの役で機内で出すワインを探しに訪ねたワイナリー(ドラマの話)でした。この二つは宿題に残します。
そういえば、お買い物好きな方がツアーで行く、ウッドベリー・コモン・プレミアアウトレットもベアーマウンテンやウエストポイントとそう遠くないところにあります。
ということはニューヨークから相当離れています。あんまり買い物に興味がないため、不思議です・・。

対岸には国立公園が目白押し・グーグルマップで確認します。

素晴らしい渓谷。
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こちらは対岸のストームキング州立公園。
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乗り間違いや乗り過ごしを防ぐために、グランドセントラルのインフォメーションで、無料でもらえる紙の時刻表をもらっておいたほうが安心。
インフォメーションはコンコース中央の時計のあるところです。
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駅からは徒歩ルート

ビーコン駅に着いたら、ホームから地下通路を通って、山側のロータリーに出ます。
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そして駅前のなだらかな道路をあがり、右の方向に歩いていきます。
ほとんどの人は美術館に行く人と思って間違いないので、着いていけば大丈夫。
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途中、分かれ道がありますが、ようやくディア・ビーコンの看板があります。右の道を行きます。
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駐車場を奥に進みます。
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着きました。
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巨大美術館で静かな時間を過ごす

入り口はここ。
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中に入ってここのカウンターでチケットを見せると、小さなバッジをくれます。
大きな荷物はここで預けます。
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どのくらいの大きさがNGなのかはわかりませんが、私の夫が持っていた肩掛けのトートバッグは持って入っていいと言われました。

内部の写真は禁止と聞いていましたが、中の注意書きを見ると、撮影禁止の作品と、撮影してもオッケーな作品があるようです。
撮影禁止のものを写真とっていたり、近づいて作品に触ろうとしたりすると、各セクションにいる学芸員さんがさりげなく注意されていました。
私も、展示物と展示物の間をあるこうとして、真ん中を歩いちゃダメとやんわり言われました。

中はこんな感じで、広いですが、展示作品数はそれほど多くはないので、1時間~1時間半ほどですべて見て回れると思います。
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展示スペースの入り口などに作品の説明カードが入っています。

建物外観。中庭にいったん出て、外の空気を吸って、また中に戻ることができます。
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一番大きいな、と思った作品。しかし実は種あかしがあるんだけど。
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MOMAとかLAのMOCAとか好きな人なら堪能できると思います。

車もありました。
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ニューヨークへ帰ります

本当はハドソン・バレー・レストランウィークで、ビーコン市内のメキシカンに行くつもりで予約していたのですが、見学や移動にどのくらい時間がかかるかどうにも読めず、来る前にキャンセルしていました。
他にあまり調べていなかったし、美術館にはタクシーが一台もいませんので呼ぶのも面倒で、結局ニューヨークまで戻って遅めのごはんにしようということになりました。

13時過ぎの列車に乗るべく、また駅に戻ります。
ホームには小さいキオスクがあり、飲み物とかスナックとか売ってました。
飲み物と小さいお菓子を買って列車を待ちます。
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帰りの列車が来ました。川重製だろうか?メトロノース鉄道は川崎重工の製作車輛が現在シェアナンバーワンとのことですが・・
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メトロノース鉄道の車両の中。長椅子みたいな席です。
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線路は水際非常に近く、水位が上がったりしないんだろうか?と心配になるくらい、レールのすぐ近くが岸辺です。
これだけ大きい川だと少々雨が降ったくらいじゃ水かさが増したりしないのかなぁ?
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マンハッタンに戻ってくるとハーレムの様子も車窓から見ることができます。
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道で寝てる人多いけど、人通りもまあまあありますね。

グランドセントラル駅に戻ってきました。
乗ってきた車両です。
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メトロノース鉄道の旅はのんびりしていて景色も見られてとてもリフレッシュできるので次回はビーコン駅より1つ手前のコールドスプリングでアンティークショップを巡ったり、ランチを食べたり、今回行けなかったブラザーフッドまで足を伸ばしてみようかな、と考えています。