3月に実施されたダイナースプレミアムカードのいろいろな制度変更について以前、記事にしました。
その後、他のカードホルダーの方からコメント欄にたくさんのご意見とダイナースのコールセンターの対応についてお知らせいただき、概要がわかってきましたので改めて記事にしたいと思います。
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「なんでもリボ」とは?利用額3%マイル還元の破壊力
ダイナースプレミアムカードの日本最強2%ポイント還元は広く知られているところですが、おそらく3%ポイント還元は一部の利用者だけで粛々と行われていた利用方法かと思います。
私自身もこの方法を知ってから数ヶ月は二の足を踏んでおり、利用を始めたのがたった8ヶ月前です。今となってはもっと早く着手するべきだったと後悔しきりです。
年末年始の支払いが多い時期だったというのもありますが、たった半年で叩き出したポイントは10万ポイント(=10万マイル相当)です。
ダイナースのポイントのすごいところは、期間固定とか、ボーナスポイントなどという考えはなく、無期限の一本化されたポイントで、ポイントがそのまま100%マイルに還元できるところです。
Tカードやその他のカードでは、ポイント○%、といっても、マイルにすると半減する、というところも多いので、マイラーであればきちんと見分ける必要があります。
また、期間固定や用途固定のポイントなどはそもそもマイルに交換できないので、考慮する必要があります。
しかしダイナースのポイントに関してはすべてのポイントが無期限で利用限定がなく、マイルにそのまま交換できます。
ダイナース・グローバルマイレージの概要
ダイナースグローバルマイレージ|ダイナースクラブカード 日本で最初のクレジットカード
マイルにできる交換先の航空会社は現在わずか5社となりました。
マイルにする以外の選択肢
・カード利用代金に充当→100ポイント=30円
・トラベルデスクでの旅行代金に充当→1,000ポイント=400円
・ANA SKYコインに交換(ANAダイナース会員)→1,000ポイント=1,200 ANA SKY コイン
・ANA SKYコインに交換(ANAダイナース以外の会員)→1,000ポイント=400 ANA SKY コイン
・スターバックスカードチャージ→5,000ポイント=2,000円
・楽天スーパーポイントに移行→ 2,500ポイント=楽天スーパーポイント 1,000ポイント
・Amazonギフト券→5,000ポイント=Amazonギフト券 2,000円分
・JCBギフトカード→13,000ポイント=JCBギフトカード5000円分
商品交換
・バルミューダの炊飯器→100,000ポイント
など。
ご覧のようにマイル以外の選択肢は絶対ないですね・・
よほど飛行機が怖くて乗りたくないと思っている人以外は・・
今更ながらですが、コスト最小で3%のポイントを得ていた方法をご紹介すると
・なんでもリボの設定(すべての支払いをリボ払いにする)
・月々の支払い元金を最小に(50万円以下で2万円)
・20日締め日翌日にデスクに電話し、支払い元金以外の残高すべてを確認し、繰り上げ返済を申請する
・当日中に繰り上げ返済をする
この方法で、金利負担は支払い元金(引き落とし分)に対する20日分の金利と、早期返済する金額に対しての1日分の金利で、最小限のコストですむことになっていました。
(実際は曜日の関係で早期返済が当日中にできないケースがあります)
今後は3%の還元を得るためには月利1.25%の手数料を払う必要有り
2018年3月からリボ払い手数料(金利)は、日割りではなく、月利1.25%が日数に関係なくかかることになりました。
リボ払いの手数料に関する説明は、ダイナースのホームページに記載されており、既に新しい制度に訂正されております。
www.diners.co.jp
つまりリボ残金が確定した15日にはたとえ16日に返済したとしても利用額の1.25%の手数料が計上されます。
この金利を高いと考えるか、マイルを買うにしては割安、と考えるかは、貯めたポイントの使い方次第と言えるでしょう。
使いもしないポイント(=マイル)を貯めるなら、無駄遣いですが、有効に活かすなら許容範囲のマイルの価格、といえます。
3月締め、4月締め分の早期繰り上げ返済のポイントは?
プラス1%のポイントをどうするかまだ決めかねていたのと、実際に個人のポイントをどう減算するのか興味があったので、我が家は締日前の3/15朝と、4/13にそれぞれ残額をデスクに確認後に早期繰り上げ返済を実施しました。
その後、確定したステートメントを見ると、
「調整ポイント」として、繰り上げ返済した額の3%に相当するポイントが計上されていました。
あれ?2%じゃなく3%?と思ったのですが、いつこれがどうやって減算されるのか?
毎日ダイナースオンラインでポイント残高をチェックしていました。
早期繰り上げ返済分のポイント減算方法
5/6にダイナースオンラインで、未確定の残高に対して、今月分のステートメントの繰越ポイントから、現状の利用残高と増加した付与ポイントが少なすぎることに気づき、コンシェルジュに電話しました。
詳しいものから連絡しますとのことで、かかってきたのが2日後の8日火曜日です。
商品企画部の方よりご連絡をいただきました。
以下が電話での回答です。
4/10支払い分のステートメントで調整ポイントと使用可能ポイントが過小計上されていた。
ステートメントの調整ポイントとは確定前に早期返済した金額に付与されたポイントで、ステートメント上は3%分になっています。
これが実際に返済した額より少なく計上されていて、4/10支払い分のステートメントはもう訂正不可だけれど、5/10支払い分のステートメントは訂正済みとのことです。
私がこのステートメントの残高を元にポイント増加分を計算したので計算が合わなかったわけです。
オンラインで見る利用残高はその時点でポイントが全額に対して付与されているわけではない
ポイント通帳がないため、ざっくり目安として先月の支払いが確定した後の利用残高と、リワードの残高を比べてポイントの増減を見ていたのですが、ここで見られる利用金額は全額がポイント付与済みではないそうです。
問い合わせた5/6時点、クラブ・オンライン上で私が確認できた利用金額は38万程度。
それに対してポイント増が先月のステートメントの残高から少ないなと思って問い合わせたのですが、実際は、その5/6時点、ダイナース側でポイント加算が済んでいた利用金額は20万程度だそうで、それには正しく3%のポイント=5928Pが加算されていたそうです。
ポイント減算スケジュール
皆さんが一番気になっている早期返済分のポイント減算のスケジュールですが、現状はいったん加算されたものを後から手動で減算という形になるそうです。
スケジュール
・3/10~4/9早期返済分 →5/21頃減算(本来のスケジュールより遅れているとのこと)
・4/10~5/9早期返済分 →6/1~2減算
・5/10~6/9早期返済分 →7/2~3減算
今後どうなるかはわかりませんが現状はこんな感じです。
月々支払元金の設定と上限が10万円の方の注意点
我が家の場合、3月のシステム変更前に何度も問い合わせ、リボ枠が小さいと今後問題になるとわかった時点でリボ払い引き落としを100万円の支払い元金に変更しました。
これができる人と出来ない人がいるようで、利用状況による、という回答です。
公式ではリボ払い元金は上限10万円だそうで、こちらに当てはまった方は、ダイナースプレミアムの3%のメリットを活かせる幅が小さくなります。
上限10万円になってしまった方の選択肢としては
・10万円のリボ残高を残し、毎月締め日前の14日までに残高を早期返済する
(実際は15日までとして計上される支払いが後から上がってくるケースもあるので、安全をみて全額支払いしたほうがよいかもしれません)
・リボ払いを停止し、通常の2%ポイントで1回払いとする
・なんでもリボをやめて、一部の支払いのみ「えらんでリボ」にする(毎月10万円まで)
100万円枠もいつまで許容してもらえるのかわかりません。
その回答は別の部署からまた後日、ということでした。
※追記です。
リボ払いの支払い元金やリボ枠については、カード更新時や不定期に審査があり、利用状況によって変更が生じる場合があるとのことです。
変更になった場合、カードの更新時であれば台紙にて、その他の不定期の場合は書面にて通知するとのことでした。
この電話を受けた状況が、あまり詳しく話せる状況ではなかったので、「この人が言っているのは支払い元金の枠ではなく、単なるリボ払いやカード払いの限度額のことを言っているのでは?」とよぎったのですが、そこは突っ込めないままでした。また電話するチャンスがあればしつこく聞いてみようと思います。
あえて繰り上げ返済を今後も使う方の注意点
繰り上げ返済をすると、新制度から明細が残らなくなりました。
実際に返済する前に、クラブオンラインで未確定分の明細をみることはできますが、返済した時点で消えてしまいます。
なので返済前にコピーを取っておく必要があります。
支払った額とクラブオンラインの未確定残高が違う点はこの際、おいておきましょう(苦笑)
ポイントの使い方で金利を払う価値があるかどうかが決まる
一番重要なことは、ポイントをどう使うかをイメージしたあとにポイントを貯める、ということです。
ダイナースの場合はマイル以外の交換は還元率がよくなく、おすすめできません。
また、マイルも交換できる航空会社が少なく、上限もそれぞれあるので、
・年間どのくらいマイルを使うのか
・どのくらいカードを利用するか
・移行上限以上にポイントが貯まるとしたら繰り越したポイントが将来使える見込みがあるか
など、あらかじめ考えておく必要があります。
我が家の場合は2%でも年間10万マイル分くらいは毎年決済しているため、8万ポイントを毎年移行しても徐々に蓄積されていく計算になり、3%にしたらこれが15万ポイントくらいになります。
私は今までポイントが無期限だから貯めっぱなしでいいかと思っていましたが、ダイナースの今後に不安を感じ(笑)、出口戦略を見直しました。
年間貯まったポイントのうち8万はANA、残りはUAに移行し、国内線のANA便に利用しようかなと思っています。
たとえ金利を払ってもイベリア航空の単価より若干安くなる計算です。
代替カードの第一候補は「SPGアメックス」
昨年2月に作った「SPGアメックス」
私はご存知のようにヒルトン派で、SPGのホテルにはあまり泊まる予定もないのですが、ヒルトンがない地域でホテルの選択肢を広げたい、ということと、もうひとつはスターポイントが非常に魅力的なポイント制度なので今年も継続しました。
(夫のほうは解約)
ポイント還元率はマイルで考えれば1.25%でまずまずというところ。
しかしこのポイントの使いみちが幅広く、非常に使い勝手が良いと思います。
ホテルに使っても有償宿泊より割安感があるし、マイルに至っては30社以上の航空会社に移行できます。
加えて年一の無料宿泊が更新とのときについてくるので、これだけで年会費の元がとれる計算。
メインカードがダイナースなので、決済ではほとんど使わないのですが、35%オフのポイント購入ボーナスキャンペーンでは夫婦のアカウントで満額6万ポイントを買い、マイルにしたり、ホテルにしたりしています。
買ったポイントをそのままマイルにすれば、7万5千マイルを15万円で購入した計算にはなりますが、国際線長距離のビジネスクラスで使うなら、あと1万マイル足せば往復に使えます。
ダイナースの先行き次第では乗り換えまではいかなくても、年間の目標決済額を超えたところからこちらのカードメインで利用していく、という方法も有りかも。
いや、その2枚のカードの年会費でちょっとした旅行にいけるよ、というご意見はもっともです。ハイ。
お礼
前回の記事に関して、たくさんのコメントと情報をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
おかげで自分が発信した記事以上の情報を得ることができました。