ANAのマイルでニューヨーク旅行計画

クレジットカードやポイントサイトで貯めたポイントはANAマイルに交換、長距離の国際線ファーストクラスやビジネスクラスで使う方針でやっています。初ビジネスクラスは2002年ロサンゼルス行き。ポイントサイトの活用は2016年春からで、まだまだ初心者です。いろいろ教えてください。

HPCJ(ヒルトンのもうひとつの会員制度)は入るべきか?

ヒルトンマニアの皆さんはもちろんHPCJの存在をご存じかと思います。
ヒルトンマニアじゃなくても、ステータスマッチ等で上級会員になり、いつのまにかヒルトンに取り込まれつつあるあなた!
無料で入会できるオナーズ会員のほかにもうひとつ、有料の会員制度があるのをご存じでしょうか?
今年は大幅な特典の改正が行われるため、その内容もひとつひとつチェックしつつ、入るべきかどうか、検証したいと思います。

目次

HPCJとは

ヒルトンプレミアムクラブジャパン(=HPCJ)です。
www.hpcj.jp

ジャパンと名の付くことからもわかるように、対象は日本のヒルトンブランドですが、コンラッドソウルもなぜか含まれています。
(宿泊特典のみ・レストラン特典は対象外)
対象ホテルは以下の通り
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宿泊特典の変更と問題点

HPCJの最大のメリット、宿泊特典が改正になります。

2017年9月30日まで・・・割引率20%
2017年10月1日から・・・割引率25%

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ただし、対象の料金はシンプルステイ料金のみになりました。
この宿泊特典の対象料金は過去マイナーチェンジもされており、数年前までは除外プランが半額セールなどの大型キャンペーンのみでしたが、今は結構除外プランが多くなっています。
たとえばいつのまにか新設された、オナーズ会員割引料金、これがHPCJ除外プランになっています。
現行の制度で割引されるのは、オナーズ会員と付いていない早割や、ヒルトン東京でよく行われているスイート30%も含まれていますので、30%割引にさらに20%割引されていました。
これが今度10/1からはシンプルステイの料金(朝食付きと朝食無し)だけに限定されます。

ここ1年以内で、我が家で使ったのは

・ヒルトン東京
2016年秋に利用。スイート30にHPCJ併用で、ジュニアエグゼクティブスイートが普通のヒルトンルームより安くなりました。
(写真は当時の私の検討メモ・赤字はHPCJ適用後の料金・税サ抜)
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などです。

改正後は、この割引の併用ができなくなるので、使い勝手をよく知っている人には改悪かもしれません。
逆にHPCJに精通していない人にはどれが対象料金なのか大変わかりにくかったので、新しい会員の人にはわかりやすくなった気がします。
シンプルステイ料金からの25%割引は結構大きい割引率だと思います。
直前に決まった旅行などでは威力を発揮すると思います。

対して、72時間タイムセールなどの間に半年分の予約を決めてしまい、この通りに自分のスケジュールを柔軟に合わせることができる人はそのほうがHPCJ割引よりおそらく安くなるので、使う機会は少ないかもしれません。
(これは現行・新制度両方に言えることです)

会員特典の割引券と年会費の関係

更新時・または入会時に送られてくる割引券も変更になります。
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この割引券は額面は新旧どちらも1万円相当。

通常の入会金は2万5千円です。
つまり、普通に入会する場合は、この割引券をちゃんと使う場合は、実質入会金は1万5千円です。

ちょっと高い・・。

普通は、えー、別にいいや、と思ってしまう。

しかし、いろんなキャンペーンで、安く入る方法はあります。

ANAプレミアムメンバーの方
www.hpcj.jp

JAL(JGC)の方も
「ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン」会員資格をご提供! - JALマイレージバンク

その他、クレジットカードからのオファーで同様に1万円入会のキャンペーンが常時?あります。
私はダイナースからのDMで入会しました。
0円入会というのもあるようですが、その場合は割引券の提供はありません。
つまり、1万円の入会でも、割引券1万円分もらえることで、実質0円なんです。

その後、更新は年1万円ですが、更新後にも1万円分の宿泊券がもらえるため、一度入会してしまえば実質永年無料となります。

割引券の使い方と注意点

この割引券ですが、現行制度(2017年9月30日まで)は、1万円の割引券です。
宿泊特典のみに利用可能で、HPCJ対象の料金で泊まったプランの時だけ、利用が可能。

つまり、、今年の宿泊全部キャンペーンの半額セールで予約しちゃった、という人は割引券は使えずじまいです!

実は私、HPCJに入ってもう数年たちますが、最近まであまり意識せず、そうだ、割引券あったからもっていこ、と思ったときがいつもHPCJ適用のプランの時、というおかしな運があったのです(笑)
きのうフラッシュセールで予約したヒルトン福岡に泊まってましたが、試しにチェックアウトの時にこれ使えます?と聞いてみたらやはりダメでした・・。

年に数回あるタイムセールでは予約期間は72時間などと短期間ですが、宿泊期間は長いです。
なので、最安と言われる50%オフでほとんど予約を決めていると、せっかくのHPCJの割引は非常に使いにくいものになります。

今回の改正ではレストラン利用だけでも使えるようになったので、たとえばフラッシュセールで予約した宿泊でも、会計を別にすれば割引券が使えるのだとおもいます。ただしその場合は部屋付けにできないので20%のレストラン特典は10%に下がってしまいますが、割引券を無駄にしないためならこういう使い方もあるかもしれません。
もし部屋付けにして20%適用でもレストラン部分だけに割引券を使えるかどうかは、会計の時に確認してみるつもりで、チャレンジする価値もあるかもしれません。

ただし、割引券が5,000円券2枚に分割されたため、年に2回以上ホテルを利用する機会がある人向けの会員制度と言えます。

さて、肝心の割引券の使い方ですが、今までは早割料金にHPCJを併用して、という使い方がほとんどだったので、事前決済してからチェックイン、いつも会計の時に割引券をだし、クレジットカードに返金手続きをしてもらっていました。
(そのとき支払う追加清算があればもちろん相殺してもらいました)

今後は宿泊で使う場合もシンプルステイは事前決済ではありませんので、返金手続きなどは無くなると思います。

その他の特典(変更なしの部分)

その他の特典は特に変更なしだそうです。
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レストラン特典(最大20%オフ)

20%オフになるのは部屋付けにする場合だけ。単独でレストラン利用の場合は10%オフです。
私がよく使うのはチェックインの日のランチと、チェックアウトの日のランチですが、通常は部屋付けにできません。
しかし事前にレストランに申し入れておけば対応してくれます。
チェックアウトの日のランチは、オーナーズのレイトチェックアウトが使えれば、ランチを食べた後に部屋に戻って荷物をまとめ、チェックアウトができます。
が、部屋の都合でレイト対応ができないと言われたら、部屋はクリアにするけれど、清算をランチ後にしてほしいと申し出ます。
ホテル内のランチなので、どこのホテルでもおそらく対応可能です。
荷物をランチ前にまとめて、フロント、またはエグゼクティブラウンジのスタッフにルームキーを返し、清算だけランチの後で立ち寄りますと伝えればOKです。

夜使うことももちろんありますが、ランチは割安なプランも多く、そこからさらに20%オフになるので、使わない手はありません。
ホテルの中なので、移動の費用もかからず、身軽に部屋からレストランに行けます。
チェックインの日のランチはチェックイン前の時間つぶしにもなります。

バースデーケーキ特典

バースデーケーキ特典は誕生日の前1か月、後1か月の2か月間の間に宿泊し、なおかつホテルのレストランを予約する場合に3日前までに申し込めば受けられます。
たとえば7月1日の誕生日の場合は6月1日~8月1日まで。
3日前といっても、私は当日申し込んでサービスしてもらったこともあります。
小さめですがホールのケーキで、一人で食べるには多く、4人くらいで分けたらちょうどいいかな・・。

ヒルトン福岡シーホークでもらったケーキ。
中華のランチコースにデザートはついていたので後で部屋にルームサービスでもってきてもらいました。
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シルバー会員特典

これは初年度だけなので、特筆すべきことは無し。
HPCJに入会しようかという人は少なくとも年に4回くらいは滞在するんじゃなかろうかと思いますし、その前にヒルトンVISAゴールドカードを検討するほうが、HPCJ入会を検討するより優先です。

失効した場合の再入会について

いいことづくめのようですが、実はHPCJはコストコと同じで、一度退会してしまうと、再入会のハードルが少しあがります。
基本的にはお金さえ払えば再入会が可能ですが、そのときは通常の25000円になってしまいます。
一度使った1万円入会キャンペーンは使えません。
(過去に使った人はダメ、というルール)

で、たまに救済キャンペーンがあります。

1万円にはならないけど、5千円引きの2万円入会です。(1万円の割引券はもらえるので実質1万円負担)

うちの主人が一度、家族で一人入っていればいいかな?と言って退会したのですが、友人や家族も同行する野球観戦の遠征や、東京に行ったとき一緒に行動する親戚など、もう一部屋も割引したいというケースが重なり、悶々としていたところへ救済はがきが来ました。
特典が使えるのが一回の宿泊で会員あたり一部屋だけなので、一度入ったら退会しないほうが良かったなというのが感想です。
結局、土曜日の宿泊費の高い日などはHPCJの割引は1万円払っても大きかったため、救済キャンペーンを利用して再入会しました。
友人や親戚に、よく「ルカちゃんと一緒のホテルに泊まりたい♡」とありがたいお誘いがあるのですが、ヒルトンは本当に普通に泊まるとお値段が高いため、ヒルトン宿泊の機会がある限り、権利が複数あるほうが役に立ちます。

ただし、本人が宿泊しないと割引特典などはありませんので、奥さんが友達と旅行するのに旦那さんのカードを使う、というのはNGです。
そのうえ、今回の改正で宿泊特典の1万円が5000円2枚に分割されてしまいました。
夫婦で仮に名義をそれぞれ持っていて、翌年もらえる宿泊券は5千円券が4枚となります。
1回に1枚しか使えないので、レストランだけでも利用が可能になるそうですが、どちらにしても年に4回に分けて使う機会がそれほど無い場合は複数の名義は無駄かもしれません。
特に、、近くに対象ホテルがない、私のような地方在住者は食事だけ、という使い方が出来ず、宿泊でも半額セールを使って半年くらい宿泊予定を立ててしまう場合は、意図的にHPCJを使う宿泊を作らないと、せっかくのチケットが無駄になってしまう可能性があります。

その他のちっさい字で書いてある大事なこと

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・ブラックアウトは1日だけ。大晦日です。
・レストラン特典の割引上限は1テーブル10名まで。

などなど。

いろんなホテルで料金設定はそれぞれだと思うのですが、たとえば私がよく利用するヒルトン福岡に限って言えば、昨年まではお正月に夏の予約をとろうとしたら、土曜も平日も1万5千円がツインのフレキシブルレートでした。
ここから20%オフで12000円、それに13%のサービス料と8%の消費税がつくのですが、それでも破格でした。
しかし新制度の割引額を見越して、というのは勘ぐりすぎかもしれませんが、今見たら、もう金土の料金は3万円以上からになっています。
フレキシブルレートは変動するのですが、キャンセル可能な料金なので、今後は予約後もこまめに料金をチェックし、安い料金が出れば予約し直す、という方法も可能だと思います。
(ただし、予約の再作成の時点で、途中空室がなくなったら元も子もありませんが・・)

番外編・ヒルトンダイヤ修行

これは特殊な使い方、かつ、近隣にヒルトンがある方(主に首都圏)限定だと思いますが、ステータスチャレンジであと何泊すればダイヤ期限延長!という場合は、デイユースが使えるホテルも宿泊にはなりませんが滞在歴はカウントされます。
そのデイユース料金にHPCJを適用させればより安く上級会員に手が届きます。
私は地方からの交通費がかかるので、計画してみたけど計画倒れに終わりそうです(泣)

結論・HPCJに入るべき人

結論というのは私の考え方で独断と偏見に満ちていますが、以下のような方は入ってもいいかなと思う次第です。

・フラッシュセールや早割などはキャンセルできないし好きじゃない!
・ホテルに泊まったら出来るだけ外に出たくない。食事もホテルで済ませたい!
・とにかくヒルトンが好き。何回も行きたい。
・フラッシュセールでは手に入れにくい、室数の少ないカテゴリの部屋に泊まりたい。
・突然予定が決まった時でもお得にホテルが使いたい

くらいでしょうか?皆さまはいかがでしょうか?