ANAのマイルでニューヨーク旅行計画

クレジットカードやポイントサイトで貯めたポイントはANAマイルに交換、長距離の国際線ファーストクラスやビジネスクラスで使う方針でやっています。初ビジネスクラスは2002年ロサンゼルス行き。ポイントサイトの活用は2016年春からで、まだまだ初心者です。いろいろ教えてください。

ANAのフライトが消えた? 苦労してとった国際線特典航空券が突然消滅、その場合の対策とは

今年久しぶりのニューヨーク行きの国際線特典航空券を予約済みでしたが、いきなりキャンセルの連絡が来ました。
その時の対応の備忘録です。


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ANAからの突然のEメール、【ANAより】ご予約便についての重要なご案内

時系列でいうと、2022/05/17 (火) 15:58でした。
ANAさんから不幸の手紙が届きました。

内容は、今年予約している私の3年ぶりの国際線特典航空券のフライトキャンセルのお知らせでした。
その時点ではまだ詳細が把握できておらず、おそらく減便で自分の乗る便が減便対象になったのだろうとわかりました。
しかしこれから旅行もできるようになる時期と思っていただけにショックでした。

ANAにログインし、自分の予約フライトを見ると、以下のようにキャンセルになっています。

夫のほうも調べると同様でした。
私はファーストクラスで夫がビジネスクラスの旅程だったため、機材変更でファーストクラス設定がなくなった、という状況ではなく、便そのものが消滅したことがわかりました。

新型コロナウイルス感染症の拡大およびウクライナ情勢に伴う国際線路線・便数計画の一部変更について

ANAの公式サイトに出ていた5/17付の発表内容です。
www.anahd.co.jp

かなりの便が減便の対象になっています。
私の行先だったニューヨークですが、5/17~10/29まで、成田便は全便欠航になりました。
ただし、羽田便はデイリーのままです。

逆にワシントン線は成田は生きて、羽田が減便になっていますね。しかしデイリーではありません。
ここを見ておくことは振替を考える上でとても重要です。

キャンセルや変更の連絡手段

夫の2020年SFC修行の時、さんざん国内線が変更・減便の影響を受けた関係で、一番大事なことが

「とにかくすぐ動く」

ということだと知っていました。
先延ばしするほど選択肢が少なくなってしまいます。

今回は予約のところで振替ボタンが出ませんでした。
おそらくですが私の国際線予約は最後電話に切り替えて完結したため、WEBからは変更できないのです。
振替ボタンが出る方なら、ネットからでも変更は可能です。

しかし、選択肢は電話のほうが多く、融通が利きます。
たとえ振替ボタンが出たとしても、国際線の特典予約の場合は他の便に振り替えができるケースは大変少ないと思われます。
なので今から変更される方はたとえなかなかつながらなくても、電話をかけることをおすすめします。

国際線のコールセンター受付時間

有償も無償の特典航空券も、国際線の場合は24時間受付なのですが、19時~22時は受け付けておらず、それ以外の時間帯はいつでも電話することができます。
私は深夜の時間帯(5/18に日付が変わったあと)、スーパーフライヤーズデスクにフリーダイヤルで電話をかけ始め、受話器はスピーカーにしてPCで調べ物をしながら待ちました。
繋がるまでは約1時間でした。

このような強制キャンセルの場合の選択肢

こうしたANA都合の運行計画によるキャンセルの場合、利用者である私たちの選択肢は割と柔軟で広いです。
ある程度どういう選択肢が提示されるか予想をメモして対応しましたが、だいたい予想通りの回答でした。

重要なことを書き忘れたので追記します。2022.05.21
下記の選択肢は初動のみで、たとえばいったん振り替えた後、キャンセル、となった場合は無手数料の特典はついてきません。
通常の特典航空券のルール通り、3000マイルの手数料と、期限が経過しているマイルが戻ってきます。

旅行そのものをキャンセルする

欠航になったのは旅程の一部の便でしたがすべての旅程をキャンセルし、マイルを口座に戻すことができます。
通常自己都合の特典航空券のキャンセルは、利用したマイルは取得時の期限のままで、さらにキャンセル手数料として一人当たり3000マイルが徴収されます。
しかし今回は今までの特別対応と同様、手数料は無し、マイルはプラス3年の期限が付与されて戻ってくるとのこと。
ということは、一部の旅程がフライトキャンセルの状態のまま旅行時期の月まで放置し、その時点でキャンセル、払い戻しすると、今すぐキャンセルするよりマイルの期限がのびることになります。
というわけで、キャンセルする方は今すぐ連絡する必要はありません。

振替便を探す

特典航空券は枠が非常に少なく、特にビジネスクラス、ファーストクラスは予約開始直後(355日前)から数日間でほぼ空席がなくなります。
なので今さら他の便に、といっても減便された状態で近い日程に空席が見つかる可能性はほぼゼロです。

特典航空券の通常のルールでは、
・予約名義
・路線
・搭乗クラス
これらは変更不可です。日程は変更できます。
路線は羽田と成田は同じ東京というくくりで変更は許されています。

しかし、減便による振替便は少し緩和され、
・路線→ 目的地は変更できないが、経由便には変更可
・クラス→ ファーストに空きがなければビジネスクラスでもリクエスト可

とのことでした。これはおそらく電話じゃないと対応してもらえません。

となると、
・ニューヨークがダメならワシントンから入れるか?

 → ワシントン経由でアメリカ国内線を利用してニューヨークへ行くことはできる、ワシントンを目的地にすることは不可

との回答でしたが、ニューヨークは良い機材が使われているのでワシントンから入るのはおすすめできないですねー、とANAさん回答。そりゃそうだ。

あと、重要で確認したかったのは、、特典枠の開放です。
「特典の枠が空いているところがとれるとは思えないので、有償の空席があればそこをリクエストできないか?」と質問したのですが、今回のケースは本社にかけあって、リクエストしてみます、とオペレータさんの回答でした。
ニューヨーク行きの羽田便は特典は当然空席無ですが、有償フライトを検索すると空席が出てきました。

バリューで片道80万とは、まあまあ安いですね、コロナ前は往復で250万くらいだった気がします。

さらに座席指定を見てみると1Aだけ×がついており、あとは空いています。
だいたい状況がわかったので、羽田便をリクエスト。
調べてもらうと、他に3人空席待ちしているということでした。
もともとの空席待ちなのか、今回私のような振替による待ちなのかはわからないそうですが、全体の空席待ち人数は教えてくれます。
同様に夫のビジネスクラスの便も2名待ちでした。

あ、夫がビジネスクラスで私がファーストなのは、私が鬼嫁だからではありません。
夫は帰りがファーストなら行きはビジで良い、それと、ニューヨーク線はもともとビジネスクラスよりファーストのほうが空席がとりやすいんです。
確保できている復路は二人ともファーストです。

空席待ち

電話したのは夜中でしたが、1時間近くガイダンスが流れてその後つながりました。
フリーダイヤルにかけられるのは固定電話からなので、夜中にかけられるのは助かりますし、1時間近く待ったおかげで他の選択肢をあらかじめ考えることができ、帰って助かりました。
自分が考えていたのはANA便以外のユナイテッドなどへの振り替えも含めて3パターンくらいです。
近年ニューヨーク入りの成田便は夕方のフライトが重なる時間帯でいつも入国審査に1~2時間以上かかっていたので、到着便の比較的すいている羽田便はもともとの第一希望でした。
その次がワシントンやサンフランシスコ経由、最終は米系航空会社への振替でした。

空席待ちのリクエストから調整は3日ほどお時間をください、とのことでしたが、電話した12時間後の翌日お昼過ぎには空席がおとりできました、とのメールが来て、予約の状態はOKに変わっていました。

特典航空券のルールのおさらい

発券した後の国際線特典航空券の通常のルールは以下の通りです。

・航空券の有効期限(旅行開始日から1年間)内で、搭乗日ならびに便の変更が可能
・受付は、予約済の便の出発前かつ搭乗希望便出発の24時間前まで

※注意事項
・搭乗者およびマイル提供者の名義変更は不可
・航空会社・搭乗者・区間・経由地・クラスの変更は不可
・一区間をANA・エアージャパンの複数で運航している場合は、同一区間で会社変更が可能
・355日より先の搭乗日への予約は不可
・提携航空会社特典航空券で予約した場合、ANA国際線特典航空券への変更は不可
・未使用航空券を変更する場合は、燃油特別付加運賃各種税金などの差額必要

結構ダメなことばっかりですよね。
なのでANA都合の欠航って実はチャンスタイムなのかなと思いました。