私よりずっとマイルやポイントに対して冷めている夫が昨年先に経験し、「何食っても美味い、乗ってみれば?」と言ったANAファーストクラス。
初めてマイルを使ってビジネスクラスに乗ってから実に16年、ついにファーストクラスを実体験できる日が私にもやってきました。
INDEX
- ANA平会員にもファーストクラスの空席は平等
- プチ優越感、優先搭乗
- ファーストクラス乗客たった8人に担当2名
- 搭乗後、まずはお着替え* たっぷり収納のまるでネットカフェ(?)
- 優秀ノイズキャンセリングのヘッドフォン
- アメニティ、ポーチの色はチョイスできず
- 機内で着るパジャマ・カーディガン
- 機内Wi-Fiはちょっと非力
- 最初の機内食、和食をチョイス
- ラウンジ飲食と慣れないアルコールで痛恨の爆睡
- 美味しい地鶏とキープのデザートで機内食締めくくり
- 飛行ルートに注意・オーロラを見たい
- 飛行機好きには残念な点もあるファーストクラス
- 早く降りたいなら左側の席をキープ
- まとめ
ANA平会員にもファーストクラスの空席は平等
確信はありませんが、過去10年以上に渡って北米線のビジネスクラスの特典航空券を狙ってきた経験からいうと、実はファーストクラスの特典枠がANAの平会員に降りるようになったのはごく最近です。
ANAの特典航空券は、以前も何度か出発直前まで空席待ちをしているときに、希望の便以外の空いていそうな曜日の待ち人数を電話で確認して少ないほうに希望便を変更するのはよくやっていました。
しかしファーストクラスが空いていても、並び変えても降臨しなかったんです。
その時点ではおそらく平には特典枠はないのだなと思ってました。
しかし現在は普通に予約できます。だいたいはビジネスクラスより空いています。
必要マイル数が多いからでしょうね。最近はビジネスクラスでもフルフラットにできるので、快適度はそんなに差がありません。
予約開始から1日近く経過した来年の空席です。
2席では既に検索で空席はなく、1名で検索したら成田便のビジ以外は1席ずつ空席がありますね。
おそらくですが、ニューヨーク線のファーストクラス特典枠は2席、これは平も上級会員も同じだと思われます。
ビジネスクラスは平会員は2席(以前は4席あったはずだけど今はどうやっても2席以上出てきません)、上級会員の枠はプラス1の3席?
ワシントン線などは以前はビジネスクラスで6席まで見れたのに、現在はニューヨークと同様に2席、席はあるけど競争率が高くて少なく見えるのか、最初からの設定が少なくなったかは不明のままです。
プチ優越感、優先搭乗
ファーストクラスの特典として、ANA SUITE チェックインや、ファーストクラスのラウンジなどがありますが、その記事はこちらです。
www.lucamileagelife.net
今回は7割がた、ラウンジを堪能しました。
初心者なのでこんなものでしょう。来年の為に余力を残しました(笑)
その後、いよいよ搭乗口へ向かいます。
昨年は出発は二人ともビジネスクラスで、しかも出発遅れで並んでいて途中解散(?)とかあったので、今回は数分の遅れはありましたがほぼ定刻出発です。
ちなみに、、
私たちのように夫婦でクラスが違う場合ですが、ANAのZカウンターでチェックインするときに、「おふたりともFクラスのところに並んでください。」と言われました。
昨年、ニューヨーク出発のときは、私はビジネスクラスの列の最後尾に移動しろと現地のおばちゃん職員に冷たく言われたのですが、今回はOKをもらいました。
並ぶ前にチケットのチェックの時、ビジネスクラスの列が異様に長いのでまたあっちいけと言われたら困るなーと思ってましたが、今回は大丈夫でした。
二人のクラスが違うので現場のスタッフさんの表情は正直微妙でしたが、カウンターで良いと言われた、と言ったら納得されていました。
ギリギリに行ったけど10人そこそこしかいないファーストクラスの列。
搭乗したら先に着替えたり、荷物をいろいろ整理したりと、飛ぶ前にやることがたくさんあるので、早く乗れるのは嬉しいです。
さらに私の荷物を夫が一緒に二段にして持っているため、一緒に乗れたほうが何かと都合がいいのです(笑)
ファーストクラス乗客たった8人に担当2名
搭乗後、担当のCAさんが挨拶に来られました。
あとでフライトログブックを見たら、ファーストクラスの乗客8名に対し、担当は2名、そのうち1名はチーフパーサー。
あとはビジネスクラスが68席なのですが、担当CAさんは8名、プレエコとエコノミーは合わせて136席で、担当2名です。上級クラスのサービスがきめ細かいはずですね。
ファーストクラスのサービスは名前を名乗って挨拶された2名以外の方もちょくちょく顔を出されていました。
ニューヨーク線は212席の機材です。
ビジネスクラスが68席もあるので、日によっては案外直前には特典枠への開放もあると思うのですが、北米でも東海岸行きは長距離で飛行時間が長いため、ビジネスクラスの席への需要は当然高いと思われます。
搭乗後、まずはお着替え* たっぷり収納のまるでネットカフェ(?)
やっぱり広い!
前に荷物を置いたら、立ち上がらないと取りに行けないレベルです。
真ん中の段(枕が入っているところ)は、離着陸の時は物を置いたら滑り落ちますし、寝るときはベッドの足元になるので荷物は一番下に置きます。
また、着替えはトイレのあくタイミングでCAさんが順に声をかけてくれますが、パジャマのサイズに限りがあるので、早めに聞いておいて、合わないサイズは変更できるなら交換してもらえます。着替えも早めにしておくと、脱いだ服はCAさんがハンガーにかけて座席の外側にあるクローゼットに収納してくれます。
もちろん肌着やソックスなどの身に着けているものの着替えはハンガーにはかけないので、私は衣類用の小さいポーチを持ってトイレに着替えに行きました。
ファーストクラスのトイレはふたつあり、一つは広めで着替え用のボードが床にセットできます。
新聞も銘柄を聞かれます。私はついついスポーツ新聞といい、スポーツ報知がくると「スポニチありますか」と聞いてしまうのですが。。
機内の収納ですが、どこに何をいれるかや、シートをどう動かすか、説明書があるのですが、最初はその説明書に気づきませんでした。
マスターするまでしばし時間がかかりました(笑)
窓側に配置された収納のいろいろ。
右側の壁にはペットボトルを収納するところと、ヘッドフォンを収納するところがあり、座席やテレビのコントローラが設置されています。
私はペットボトル入れに化粧品を収納しました。こまめに付け直し、乾燥注意です。
左の通路側にはメガネを収納するところ。
よくどこに置いたかわからなくなって困るので定位置があると助かります。
乗り込んでからせわしなくセッティングしていると、おしぼりを頂きました。
優秀ノイズキャンセリングのヘッドフォン
ソニーのヘッドフォンがおかれていましたが、これは本当に優秀で、つけるだけで機内のノイズがカットされます。
夫曰く、ゆりかごのように寝られるとのこと。
ただ、CAさんが話しかけてくるとやはり外さないと聞えないし、重さもありずっとつけているとちょっと疲れます。
アメニティ、ポーチの色はチョイスできず
アメニティはサムソナイトのスーツケース型。昨年はピンク、今年はブルーで、他の色はないか聞いたのですが、若干模様と色身の違うブルーをもってこられました。
ちょっと残念。
(※写真はANA公式㏋より)
割と大きいし、このおみやげのポーチと、パジャマも頂いたので飛行機から降りるとき、どうしても荷物に入らず、機内販売で買い物したときに少し大きめの手提げ袋を頂いて、それにパジャマやポーチを入れました。
機内で着るパジャマ・カーディガン
以前は機内ではちょっとおしゃれなジャージやスエットに着替えていましたが、ファーストクラスではパジャマがもらえるし、オーガニックのコットン素材で着心地が良いのです。
(※写真はANA公式㏋より)
昨年夫が持って帰ったものを帰国時の後泊で着て良かったので、それを1つスーツケースに入れてニューヨークへ持ってきており、もう1着はこの往路でもらえるパジャマをあてにしていました。機内で着て、ニューヨーク滞在中もホテルでパジャマにしました。
カーディガンは貸し出しのみ。
ビジネスクラスではパジャマはあるけど貸し出しのみで、ぶっちゃけダサいです。普通の綿素材でブルーなのですが、帰りは乗ってすぐ借りたのにLLしかないと言われました。
機内Wi-Fiはちょっと非力
機内Wi-Fiは搭乗中ずっと使える有料のものがファーストクラスは無料です。
しかし
100MBという非力な制限。
出発の少し後に日本シリーズが始まったので、日本シリーズの生観戦の友人がLINEで実況をくれていたのですが、途中から画像が表示できなくなり、当然ですがその前にスポナビプロ野球アプリも更新できなくなり、最後はテキストだけで、そのうち全く通信できず、といった状態でした。
つないでいると勝手に入ってくるLINEグループなどのトークは極力開けず、日本シリーズだけに集中していました。
途中、これだけは、と、1泊目と2泊目のホテルのモバイルチェックインだけ済ませ、あとは「画像は無理、テキストで頂戴」と友人に頼んで、日本シリーズを実況してもらいましたが。試合終了前につながらなくなりました。
最初の機内食、和食をチョイス
ANAの機内食は事前にホームページからチョイスしておくこともできます。
www.ana.co.jp
が、旅行出発前はCSや日本シリーズ、そして休み中の仕事の段取りで鬼のように忙しく結局全然確認できないまま当日を迎えてしまいました。
まず、今回はスイートラウンジ初体験後で既におなかにものがある状態から入ったため、カロリーと量がおさえめの和食をチョイスしました。
食事の前のドリンクですが、普段あまりお酒は強くないのですが、夫がこれだけは飲む価値がある、というのでクリュッグを。
ドリンクメニュー(2018年9月~11月)
https://www.ana.co.jp/int/inflight/guide/pdf/201809/usa_f_201809_d.pdf
シャンパンですが羽根のように軽く、さわやかでした。
アミューズはチーズバーやドライビーフロールなど。
つぎは先付と前菜。
先附: 紅白なます 柿のジュレ仕立て
前菜 :落ち鮎煮浸し ・ぶどう焼酎漬けと無花果の白掛け・ 栗の伊賀揚げ 黄身寄せ胡桃真丈 ・花蓮根鍬焼き・ 揚げ銀杏松葉刺し
船場仕立ての椀物
お造りはマグロとカンパチ
主菜の宝楽盛りと小鉢や煮物がほぼ一度に来ました。
この宝楽盛りに好物ののどぐろの塩焼きが含まれていたのが和食チョイスの決定打。
煮物は佐賀牛で馬鈴薯を巻いたもの、小鉢はイカやウニなど
ビジネスクラスと同じ程度のボリュームと侮っていたチーズを頼んだら本気モードのチーズ盛り合わせが来て若干引き気味(笑)しかし美味しいので食べすぎました。
デザートだけ洋食のモンブランを頼んでいましたが、そこまでたどり着けず、フルーツでコース終了。ラウンジの飲食が本当に悔やまれます。
ラウンジ飲食と慣れないアルコールで痛恨の爆睡
私は普段、平日の昼をごくごく軽くして、食後の眠気とパフォーマンスの低下を招かないようにコントロールしているのですが、普通以上に食べて慣れないアルコールを頂き、早朝からの移動、前日までの寝不足もたたり、ここから不覚にも爆睡です。
食後にすこし海外ドラマを見ていたのですが、眠くて同じところを寝過ごして何度も戻り、観念してCAさんにベッドメイキングをお願いしました。
写真では枕がひとつですが、この後もうひとつ、低反発の枕をもってきてくださり、2つ重ねてベッドメイク完成です。
シートの上にひくマットレスもビジネスクラスより若干厚めのもので、羽毛のお布団が最高に暖かいです。
今回、寒くなったらカーディガンを借りようと思っていましたが、結局借りずに終わりました。
このベッドでひとたまりもなく、寝落ち、起きたらもう到着2時間前でした。
トイレにいくたびにベッドメイクしなおしてくださると聞いていましたが、一度もトイレにたたず朝(?)を迎えました。
美味しい地鶏とキープのデザートで機内食締めくくり
着陸前の最後の食事ははかた地どり腿肉と松茸 マッシュルームのリゾットを
一緒にリフレッシュメントのガーデンサラダも。普通サイズでほっとしました(笑)
そして最初の食事のあと食べられず、キープをお願いしていたモンブランを運んでもらいました。
いつもビジネスクラスで食べている一風堂のラーメンやアイスなど、入らないということは、おそらくですがビジネスクラスの料理よりコースにボリュームがあるのだと思います。洋食だとどうなんでしょう?来年は洋食にチャレンジしたいとおもいます。
参考までに夫が復路で食べたファーストクラスの料理↓
当然のようにクリュッグから
飛行ルートに注意・オーロラを見たい
北側を通るルートならオーロラが見えないかなと思って、CAさんに見えたら教えてもらうよう頼んでいたのですが、今回はかなり南側を通る飛行ルートでした。
私が寝ていたし、起こさなかったとのこと。
実は帰りはまったくルートを考えず乗っていましたが、後で航路をチェックしたらほぼアラスカルートだったんです!
これまで何度か同じルートを飛び、だいたい往路はデトロイトやエリー湖上空からアプローチですが、カナダやアラスカを通る飛行ルートで冬ならオーロラが見える可能性があるみたいです。
飛行機好きには残念な点もあるファーストクラス
写真にあるように、窓は3枚あるけど前後はあまりつかえず、下を見るには窓が席から遠く、離着陸時にはシートベルトに縛られて乗り出せず。
真下の景色を見るには自撮り棒があればいいなと思いました。
というのも離着陸時はシートベルトに縛られていて窓のほうまでどうやっても乗りだせないのです。
一番前の窓のドアが閉まっていてもCAさんに頼んで開けてもらったくらいです。
早く降りたいなら左側の席をキープ
私の場合、夜着は一目散におりたい派ですが、右側の座席は降り口から遠いので、次回は2Aを取ってます。
ドアはファーストクラスの前だったり、ビジネスクラスの途中だったりと開くところはいつも違うのですが、今回はビジネスクラスのところが到着時開いて、私は1Kで右の一番前なので、降りるのはファーストクラス乗客の最後になってしまいました。
まとめ
ファーストクラスは一度は体験してみたいと思っていましたが、実のところビジネスクラスでも今はシートがフルフラットになるため、快適さはあまり変わりません。
マイルも限りあるもので、普段はビジネスクラスでいいや、と思いました。
しかし、ANAヒラ会員はニューヨーク線でビジネスクラス2席を取るのは至難の業です。
355日前予約開始になった便をいくつか見てみると、ほぼビジネスクラスは売り切れか、たまーに1席。
ファーストクラスはだいたい1席は空いています。乗っていただいたらわかりますがご家族とはビジネスクラスでも窓側席ではほとんど会うこともないので(笑)、ビジネスクラスとファーストクラスを組み合わせると特典席も取りやすくなります。
2018年現在、ビジネスクラスよりファーストクラスのほうがライバルは断然少ないです!